外国人介護人材の受け入れに使える自治体支援・補助金 一覧|都道府県・市区町村の制度の探し方と活用法【2026年版】
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外国人介護人材の受け入れに使える自治体支援・補助金 一覧|都道府県・市区町村の制度の探し方と活用法【2026年版】

結論

外国人介護人材の受け入れには、国の地域医療介護総合確保基金を原資に、各都道府県・市区町村が独自に上乗せする補助が用意されています。住居費・日本語学習費・資格取得費・通訳機器費などが対象で、金額も対象も地域でまったく異なるのが特徴です。だからこそ大切なのは「全国一律の正解」を探すことではなく、自分の地域で使える制度を正しく探し当て、採用ルートの設計とセットで組み立てることです。本記事では支援の類型・探し方・公式で確認できた実例を1ページに集約しました。

📋 この記事でわかること

  • 外国人介護人材に使える自治体支援の5つの類型(住居・研修・資格・生活・通訳)
  • 自分の都道府県・市区町村の制度を確実に探し当てる手順(公式サイト・社会福祉協議会・JICWELS)
  • 国の地域医療介護総合確保基金と自治体補助の関係(なぜ地域差が出るのか)
  • 公式で確認できた実在の補助の実例(東京都・埼玉県・兵庫県・福岡県・北海道)
  • 国の雇用関係助成金との合わせ技と、よくある申請の落とし穴

はじめにお読みください。自治体の補助金は毎年度、内容・金額・募集期間が変わり、予算上限に達すると年度途中で受付を終了します。本記事に載せた金額・制度はすべて2026年6月時点で各自治体・厚生労働省の公式情報で確認できた実例のみで、出典URLを併記しています。実際の申請にあたっては、必ず各自治体の最新の公募要領でご確認ください(全47都道府県を網羅したものではありません)。

1. 外国人介護の自治体支援は「5つの類型」で整理できる

「自分の地域に、外国人介護人材の受け入れに使える補助金はあるのか」——介護施設の経営者の方から最も多くいただく質問のひとつです。結論から言うと、多くの都道府県・市区町村に何らかの支援制度があります。ただし制度名も金額もバラバラで、一覧で比べるのが難しいのが実情です。そこでまず、外国人介護人材向けの自治体支援を「何にお金が出るか」で5つの類型に分けて整理します。地域ごとに名前は違っても、中身はこの5つのどれか(あるいは組み合わせ)に収まります。

類型 何に出るか 介護施設での具体例 よくある制度名のキーワード
① 住居支援 施設が借り上げた外国人材の住まいの費用 アパートの賃借料・入居時の初期費用の一部 住居借上支援・居住費・地域生活費
② 研修・日本語支援 日本語学習・介護技能の研修にかかる経費 日本語学校の学費・介護研修の受講料・講師謝金 日本語学習支援・受入環境整備・研修支援
③ 資格取得支援 介護福祉士などの資格取得にかかる経費 実務者研修の受講料・試験対策・教材費 資格取得支援・キャリアアップ支援
④ 生活・定着支援 入国後の生活立ち上げ・初期費用・交流 渡航費・引越費・生活相談・交流会の開催費 生活支援・受入初期費用・定着支援
⑤ 通訳・意思疎通支援 言葉の壁を下げるための機器・通訳 多言語翻訳機の導入・通訳の手配・標識の多言語化 コミュニケーション支援・意思疎通支援

自治体によっては、これらを1つの補助金の中で「複数の対象経費」として束ねている場合もあれば、住居・研修・資格をそれぞれ別の事業として分けている場合もあります。たとえば後述する埼玉県は「資格取得・通訳促進」「日本語学校の学費」「居住費」を1つの補助金の中で別々の上限つきで扱っています。自分の地域の制度を見るときは、この5類型のどれをカバーしているかをチェックリスト代わりにすると、見落としを防げます。

📌 公式情報源
・厚生労働省「外国人介護人材の受入れについて」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28131.html
・国際厚生事業団(JICWELS)「都道府県からのご案内」https://jicwels.or.jp/fcw/?page_id=20436
(内容は2026年6月時点。制度の有無・対象は各自治体で必ず確認)

2. 国の地域医療介護総合確保基金と自治体補助の関係

なぜ都道府県ごとに似たような外国人介護向けの補助金があるのか。その背景にあるのが、国の「地域医療介護総合確保基金」です。これは消費税の財源などを使って、医療・介護の体制づくりを国と都道府県が一緒に支える仕組みで、外国人介護人材の受入環境整備もこの基金の対象事業に含まれています。

流れをかみくだくと、こうなります。国が基金を通じて都道府県に財源を渡し、都道府県(や市区町村)がその地域の実情に合わせて補助制度を設計して、介護施設に交付する——という二段構えです。つまり、皆さんが目にする「○○県 外国人介護人材受入環境整備事業」のような補助金の多くは、この国の基金を裏側の原資にしています。だからこそ全国で似た顔ぶれ(住居・研修・資格・通訳)が並びつつ、金額や条件は都道府県の判断で変わるのです。

💡 基金が支える主な取り組み(厚生労働省の整理)

  • 外国人介護職員・日本人職員・利用者の相互のコミュニケーション支援
  • 留学生への奨学金の給付などを行う介護施設等への経費助成
  • 外国人介護人材の資格取得支援・生活支援の体制強化
  • 受入施設等の環境整備(受入準備・研修など)

ここで押さえておきたいのは、「国の基金 → 都道府県の補助金」というルートと、ハローワーク・労働局が窓口の「国の雇用関係助成金」(人材確保等支援助成金など)は別物だということです。前者は自治体の福祉部局(介護・高齢福祉の担当課)が窓口、後者は労働局・ハローワークが窓口です。両方をうまく使い分けると、受け入れにかかる費用の幅広い部分をカバーできます。雇用関係助成金そのものの全体像は 外国人介護人材に使える助成金まとめ で詳しく解説しています。

📌 公式情報源
・厚生労働省「外国人介護人材の受入れについて」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28131.html
・厚生労働省「地域医療介護総合確保基金」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000068065.html
(2026年6月時点。基金事業の内容は年度・都道府県により異なる)

3. 自分の地域の制度を確実に探し当てる手順

この記事の主役は、実はこの章です。全国分の金額表を眺めるより、自分の都道府県・市区町村の「いま使える制度」を正確に探し当てる力のほうが、はるかに役に立ちます。補助金は毎年度更新されるため、検索で出てきた古い民間まとめではなく、必ず自治体の公式の公募要領にたどり着くのがコツです。次の順番で探すと、ほぼ取りこぼしなく見つけられます。

手順 具体的にやること 見つかるもの
STEP 1
都道府県を見る
「(都道府県名)+外国人介護人材+補助」で検索し、公式サイト(高齢福祉課・介護保険課など)へ。検索結果は「go.jp / lg.jp」のドメインを優先 住居・日本語・資格・通訳の補助(基金由来が多い)
STEP 2
市区町村を見る
「(市区町村名)+外国人介護+補助金」で検索。県と別に独自の上乗せを出している自治体がある 受入初期費用・住居費・渡航費などの市区町村独自補助
STEP 3
JICWELSで横断確認
国際厚生事業団(JICWELS)の「都道府県からのご案内」で、地域ごとの支援をまとめて確認 47都道府県の支援事業の入口(最新の年度版)
STEP 4
窓口に直接聞く
都道府県・市区町村の福祉担当課、または地域の社会福祉協議会に電話で確認 募集中か・予算残・申請の締切・対象施設の条件
STEP 5
労働局も並行で
国の雇用関係助成金(人材確保等支援助成金ほか)は労働局・ハローワークで別途確認 自治体補助と併用しやすい国の助成金

⚠️ 探すときの注意
民間サイトの「自治体別一覧」は便利ですが、更新が追いついていないことがあります。金額や締切は鵜呑みにせず、必ずリンク先の自治体公式の公募要領(最新年度)で裏取りしてください。「令和7年度」「令和8年度」など年度表記と募集期間を必ず確認し、すでに受付が終わっていないかをチェックします。

📌 公式情報源
・国際厚生事業団(JICWELS)「都道府県からのご案内」https://jicwels.or.jp/fcw/?page_id=20436
・厚生労働省「外国人介護人材の受入れについて」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28131.html

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4. 公式で確認できた自治体支援の実例(5地域)

ここからは「実際にどんな補助が、いくら出ているのか」のイメージをつかんでいただくため、2026年6月時点で各自治体・厚生労働省の公式情報で確認できた実例を紹介します。前提として強調しておきますが、これは全国を網羅したものではなく、あくまで代表的な数例です。金額・対象・募集期間は年度ごとに変わるため、ご自身の地域は必ず最新の公募要領で確認してください。掲載していない県にも制度がある場合が多くあります。

自治体 主な対象経費 補助率・上限(公式で確認できた値) 出典・時点
埼玉県 資格取得・通訳促進/日本語学校の学費/居住費 資格・通訳:2/3(上限 1事業所30万円・1法人60万円)/日本語学費:1/3(上限 1人60万円)/居住費:1/3(上限 1人月3万円) 埼玉県公式・2026年6月時点
東京都 留学生受入れ支援(居住費・入居初期費用 等)ほか多数の事業 居住費:60万円(年額)/入居初期費用:5万円(一回限り)を対象に追加(令和6年度〜) 東京都・都福祉保健財団・2026年6月時点
兵庫県 多言語翻訳機の導入(通訳支援)/資格取得支援 翻訳機:2/3(上限 1台3万円・5台まで)/資格取得を含む場合は合算で 2/3(上限30万円×2/3) 兵庫県公式・令和8年度分・2026年6月時点
福岡県 受入れ施設等の環境整備/留学生の参入促進・奨学金支援 環境整備(施設):2/3(上限20万円)/養成施設:10/10(上限55万円)/参入促進:年額上限200万円 等 福岡県公式・令和7年度分・2026年6月時点
北海道 外国人介護人材の日本語習得・居住費等の支援施策 支援施策を実施(具体額・対象は道の公募要領で確認) 北海道公式・2026年6月時点

見てのとおり、同じ「外国人介護向け補助」でも、対象経費の選び方・補助率・上限は地域で大きく異なります。埼玉県は住居・日本語・資格を1つの補助の中で別枠管理し、兵庫県は翻訳機と資格取得に絞り、福岡県は受入施設と養成施設で補助率を分けています。この多様さこそが「全国一律の答えはない」ことの証拠です。大事なのは、自分の県が5類型のどこに力を入れているかを見極めることです。

✅ 読み解きのコツ:補助率「2/3」「1/3」と「上限額」はセットで見ます。たとえば日本語学費が「1/3・上限60万円」なら、180万円までの学費に対して最大60万円が出る計算です。上限に届くにはどれだけの自己負担が前提かを必ず確認しましょう。

📌 公式情報源(実例の出典)
・埼玉県「魅力ある埼玉介護の促進補助金」pref.saitama.lg.jp/.../hojyo.html
・東京都福祉局「外国人介護従事者受入れ環境整備等事業」fukushi.metro.tokyo.lg.jp/.../gaikokujinzai / 東京都福祉保健財団 fukushizaidan.jp/122gaikokujin/
・兵庫県「外国人介護人材受入施設環境整備事業」web.pref.hyogo.lg.jp/kf05/komyu.html
・福岡県「外国人介護人材」pref.fukuoka.lg.jp/contents/gaikokukaigo.html
(金額・対象・募集期間は変更されます。各自治体の最新公募要領で必ず確認)

5. 国の雇用関係助成金との合わせ技

自治体の補助だけでなく、国の雇用関係助成金(ハローワーク・労働局が窓口)も並行して使うと、受け入れ費用のカバー範囲が広がります。代表的なのは次の3つで、いずれも自治体補助とは窓口も対象も別なので、経費が重ならない限り組み合わせやすいのが利点です。

国の助成金 介護施設での使いどころ 自治体補助とどう組むか
人材確保等支援助成金
(外国人就労環境整備)
就業規則の多言語化・相談体制づくりなど、外国人が働きやすい環境整備 自治体の通訳支援(翻訳機)と役割分担しやすい
キャリアアップ助成金 有期・パートの外国人職員を正社員へ転換(国籍不問) 在留資格の安定化(特定技能→在留資格「介護」等)と合わせて
人材開発支援助成金 介護技術・日本語・資格取得の研修費と研修中の賃金の一部(国籍不問) 自治体の日本語学習・資格取得支援と「別の経費」に振り分け

組み立ての考え方はシンプルです。「同じ経費を二重に申請しない(重複受給は原則NG)」「目的が違えば組み合わせる」。たとえば、日本語学習費は自治体補助で、職場の環境整備は国の人材確保等支援助成金で、正社員転換はキャリアアップ助成金で——というように、同じ費目を別の制度で取り合わないよう切り分けるのがポイントです。各制度の金額・要件の詳細は 外国人介護人材に使える助成金まとめ に整理しています。受け入れ費用そのものの全体像は 介護の外国人受け入れ費用の流れ もあわせてご覧ください。

📌 公式情報源
・厚生労働省「事業主の方のための雇用関係助成金」mhlw.go.jp/.../kyufukin/index.html
(併給調整・申請の流れは各制度の支給要領を参照。2026年6月時点)

6. なぜ地域差が出るのか・どんな地域が手厚いか

「隣の県は手厚いのに、うちの県は制度がない」——こうした地域差はなぜ生まれるのでしょうか。理由は大きく3つあります。

地域差が出る理由 どういうことか
人手不足の深刻さ 介護職員の不足が激しい地域ほど、外国人材の確保を後押しする補助を厚くする傾向
自治体の財政・方針 基金の配分や独自財源の余力、首長の政策優先度で制度の有無・規模が変わる
地理的な事情 離島・過疎地への赴任に渡航費・引越費を補助するなど、地域固有の課題に対応

傾向としては、人口減少が著しく介護人材の確保が急務な地方ほど、住居費や渡航費まで踏み込んだ手厚い補助を用意していることが多いです。たとえば北海道のように広域で過疎地を多く抱える地域では、外国人介護人材の確保が地域の福祉を支える重要な政策テーマになっています。北海道で受け入れる場合の制度・事情は 北海道の介護×外国人材ガイド北海道の外国人材受け入れ総合ガイド、自治体補助とあわせて使える北海道の助成は 北海道の補助金ガイド でも解説しています。

逆に言えば、都市部だから不利・地方だから有利と単純には言えません。東京都のように大きな予算で多数の事業を並べる自治体もあります。だからこそ、思い込みで「うちは無理」と決めつけず、第3章の手順で実際に確認することが何より大切です。介護分野全体の人手不足の背景は 介護人材不足の現状と対策 も参考になります。

📌 公式情報源
・北海道「外国人介護人材の施策について」pref.hokkaido.lg.jp/.../112413.html
・厚生労働省「外国人介護人材の受入れについて」mhlw.go.jp/stf/newpage_28131.html

7. 自治体補助でよくある申請の落とし穴

自治体の補助金は、国の雇用関係助成金とはまた違った独特のつまずきがあります。介護施設の経営者が実際に見落としやすいポイントを整理します。

つまずきの理由 回避策
予算上限に達して年度途中で受付終了 年度初め(多くは4〜6月)に公募要領を確認し、早めに申請準備に入る
対象の在留資格・受入制度が限定されていた EPA・技能実習・特定技能・在留資格「介護」・留学のどれが対象かを必ず確認
支払いの対象期間外の経費を申請 「いつからいつまでの支払いが対象か」を要領で確認(前年度の支払いは対象外が多い)
国の助成金と同じ経費を重複申請 自治体補助と国の助成金で対象費目を分ける(併給制限の有無を要領で確認)
領収書・契約書などの証憑が揃わない 支払い・契約の書類を最初から整理して保管(後から再発行は手間)
そもそも制度の存在を知らなかった 受け入れを決めた時点で福祉担当課・社会福祉協議会に相談しておく

特に多いのが「制度の存在を知らないまま受け入れを進めてしまい、後で『使えたのに』と気づく」ケースです。多くの自治体補助は「これから支払う費用」が対象で、年度の予算枠も限られています。受け入れの計画段階で、地域の制度を一度棚卸ししておくことが、もらい損ねを防ぐ最大のコツです。受け入れの全体準備は 介護の外国人受け入れマニュアル、現場の指導・育成の進め方は 外国人介護職員の指導のコツ も参考にしてください。

📌 公式情報源
・国際厚生事業団(JICWELS)「都道府県からのご案内」jicwels.or.jp/fcw/(各自治体の募集状況・対象・締切の入口として活用)

8. 支援の活用と採用ルート選定はセットで設計する

最後に、最も大切な考え方をお伝えします。補助金・支援制度の活用は、それ単独で考えるものではなく、「どの国から・どの在留資格で・どんな人材を採るか」という採用ルートの選定とセットで設計するものです。理由は明確で、自治体補助の多くが対象の在留資格を限定していたり、離職率や定着を実質的な前提にしていたりするからです。

どれだけ手厚い補助があっても、早期に離職されてしまえば、補助の前提が崩れるうえに採用コストも無駄になります。逆に、定着しやすい採用ができれば、住居・研修・資格の補助が「育成への投資」として生きてきます。つまり、「使える補助を探す」と「定着する人材を採る」は、同じ設計図の上で考えるべきなのです。

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9. よくある質問(FAQ)

各項目をタップで開閉できます。回答はすべて厚生労働省・各自治体の公式情報など一次情報に基づいています(2026年6月時点。年度ごとに改正・更新されるため、申請前に必ず各自治体の最新の公募要領をご確認ください)。

Q. 全国どの自治体にも外国人介護向けの補助金はありますか?
国の地域医療介護総合確保基金を原資に、多くの都道府県が外国人介護人材の受入環境整備に関する支援を実施しています。ただし制度の有無・内容・金額は地域によって異なり、年度ごとに変わります。市区町村独自の上乗せがある地域もあります。必ず「自治体名+外国人介護人材+補助」で公式サイトの最新公募要領を確認してください。
Q. 住居費や日本語学習費の補助は実際にいくらもらえますか?
地域によって大きく異なります。2026年6月時点で公式に確認できた例として、埼玉県は居住費が補助率1/3・上限月3万円、日本語学校の学費が補助率1/3・上限1人60万円、東京都は留学生受入れ支援で居住費が年額60万円・入居初期費用5万円を対象としています。いずれも年度・予算・対象在留資格の条件があるため、各自治体の最新の公募要領で必ず確認してください。
Q. 「地域医療介護総合確保基金」とは何ですか?
医療・介護の体制づくりを国と都道府県が一緒に支えるための基金で、外国人介護人材の受入環境整備(コミュニケーション支援・資格取得支援・留学生への奨学金給付を行う施設への助成など)もこの基金の対象です。国が都道府県に財源を渡し、都道府県(や市区町村)が地域の実情に合わせて補助制度を設計して介護施設に交付します。皆さんが目にする県の補助金の多くが、この基金を裏側の原資にしています。
Q. 自治体の補助金と国の助成金は両方もらえますか?
対象とする経費が別々であれば、原則として併用できます。たとえば日本語学習費は自治体補助で、職場の環境整備は国の人材確保等支援助成金で、正社員転換はキャリアアップ助成金で——と費目を分けて使うのが基本です。ただし同じ経費を複数制度で二重に受け取る重複受給は原則できません。自治体側で他制度との併用を制限している場合もあるため、公募要領の併用条件を必ず確認してください。
Q. 自分の地域の制度はどうやって探せばいいですか?
①「都道府県名+外国人介護人材+補助」で検索し、go.jp・lg.jpの公式サイトへ ②市区町村でも同様に検索して独自の上乗せを確認 ③国際厚生事業団(JICWELS)の「都道府県からのご案内」で横断的に確認 ④都道府県・市区町村の福祉担当課や社会福祉協議会に直接電話 ⑤国の雇用関係助成金は労働局・ハローワークで別途確認、の順がおすすめです。民間まとめサイトは更新が遅れることがあるため、必ず自治体公式の最新公募要領で裏取りしてください。
Q. すでに外国人を受け入れていますが、今からでも補助は使えますか?
補助の多くは「対象期間内に支払う費用」が対象で、前年度の支払いは対象外のことが多いです。一方、これから支払う日本語学習費・研修費・住居費などは、当年度の制度で対象にできる可能性があります。まずは自治体の福祉担当課に、現時点で何が間に合うか・募集中かを相談するのが確実です。予算上限に達すると年度途中で受付が終わるため、早めの確認をおすすめします。
Q. どの在留資格でも補助の対象になりますか?
自治体によって対象の在留資格・受入制度が異なります。EPA・技能実習・特定技能・在留資格「介護」・留学のうち、どれが対象かを公募要領で必ず確認してください。留学生への奨学金支援のように対象を限定した事業もあれば、幅広く対象にする事業もあります。受け入れる在留資格を決める段階で、地域の補助の対象範囲も合わせて確認しておくと、もらい損ねを防げます。

公式情報源リスト(ブックマーク推奨)

機関・制度 URL
厚労省 外国人介護人材の受入れについて mhlw.go.jp/stf/newpage_28131.html
厚労省 地域医療介護総合確保基金 mhlw.go.jp/.../0000068065.html
JICWELS 都道府県からのご案内 jicwels.or.jp/fcw/
埼玉県 魅力ある埼玉介護の促進補助金 pref.saitama.lg.jp/.../hojyo.html
東京都 外国人介護従事者受入れ環境整備等事業 fukushi.metro.tokyo.lg.jp/.../gaikokujinzai
兵庫県 外国人介護人材受入施設環境整備事業 web.pref.hyogo.lg.jp/kf05/komyu.html
福岡県 外国人介護人材 pref.fukuoka.lg.jp/contents/gaikokukaigo.html
北海道 外国人介護人材の施策について pref.hokkaido.lg.jp/.../112413.html

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無料・オンライン相談可・しつこい営業はいたしません

※本記事の制度内容・金額・要件は2026年6月時点で各自治体・厚生労働省の公式情報で確認できた内容に基づきます。掲載した実例は全国を網羅したものではなく、代表的な数例です。補助金・支援事業は年度ごとに改正され、予算の上限到達で年度途中に受付を終了する場合があります。実際の申請にあたっては、必ず各都道府県・市区町村の最新の公募要領、または管轄の福祉担当課・労働局でご確認ください。当社実績の離職率5.6%は当社経由の受け入れ実績(直近の集計時点)であり、地域・制度・時期により結果は異なります。

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西澤 志門

この記事を書いた人

西澤 志門

株式会社ジンザイネシア取締役。特定技能・育成就労の制度実務と、インドネシア人材の採用・教育・定着支援を専門とする。 登録支援機関として介護・外食・宿泊分野を中心に50社以上を支援。 一般社団法人Nocoders Japan協会理事として、AI・DXによる業務改革も推進。 本コラムでは、受入企業が「本当に知りたい」制度の実務と現場のリアルを発信します。


吉田 卓司

この記事を監修した人

吉田 卓司

株式会社ジンザイネシア代表取締役。 2000年にオイシックス・ラ・大地(東証プライム市場・3182)を共同創業し、2007年に五反田電子商事(現GDX)を創業。2012年にシンガポールへ移住し、2015年にはインドネシアでBeautynesiaを創業のうえ現地財閥法人へ売却。 10年以上のインドネシア在住経験と、日本インドネシア国交55周年の大相撲巡業主催(2013年・1万人以上集客)など現地での実績を基盤に、2023年に株式会社ジンザイネシアを創業。 本コラムでは、特定技能・育成就労に関する制度実務とインドネシア人材の採用・教育・定着支援の知見を、登録支援機関の立場から監修します。

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