リネンサプライの育成就労 受入実務ガイド|2027年4月施行に向けた12ヶ月準備【2026年最新】
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リネンサプライの育成就労 受入実務ガイド|2027年4月施行に向けた12ヶ月準備【2026年最新】

結論|3行で理解する

リネンサプライは育成就労・特定技能の新しい受け入れ対象に追加(2026年1月23日 閣議決定)。受け入れ開始は2027年4月の見込みです。

ホテル・病院・介護施設向けにシーツやタオル、白衣を貸し出して洗濯・回収するリネンサプライ業が、外国人材を直接雇用できる新分野として加わりました。仕上げ・検品・結束・包装といった工場ラインの作業が対象です。本記事では、いつから・対象業務・受け入れできる事業者・要件・費用・特定技能と育成就労の使い分け・2027年4月へ向けた12ヶ月の逆算準備まで、厚生労働省・出入国在留管理庁の一次情報をもとに、リネンサプライ業の経営者・人事の方がそのまま動ける形で整理します。

いつから?制度追加の経緯と受け入れ開始時期

リネンサプライが外国人材の受け入れ対象に加わるまでの流れは、次のとおりです。ここで最も大切なのは、「制度に分野が追加された日」と「企業が実際に雇い始められる日」は違うという点です。リネンサプライは新しく整備される分野で、技能評価試験などの準備が整ってから受け入れが始まります。

時点内容
2024年6月21日育成就労制度を創設する改正法が公布(令和6年法律第60号)
2026年1月23日閣議決定。特定技能にリネンサプライ・物流倉庫・資源循環の3分野を追加(16→19分野へ拡大)。リネンサプライは育成就労の対象分野にも位置づけ
2026年度中分野別運用方針・運用要領・技能評価試験の詳細が公表される見込み
2027年4月1日育成就労制度の施行。リネンサプライの受け入れ開始もこれに合わせる見込み

育成就労制度そのものの施行日は2027年4月1日で確定しています(公布:令和6年6月21日 法律第60号)。リネンサプライ分野の受け入れ見込数は、厚生労働省所管で分野全体7,700人(特定技能1号 約4,300人+育成就労 約3,400人)とされています(受け入れ見込数は計画期間内の上限の目安です)。リネンサプライは、育成就労のおおむね17分野の一つに加わる新規整備分野です。

⚠️ 試験・日本語・受け入れ要件の細部は2026年度中に公表予定の運用要領で最終確定します。本記事は2026年6月時点の閣議決定・公表情報にもとづく見通しを含み、「いつから実際に雇えるか」は試験整備の進み具合により分野ごとに前後し得ます。最終的な内容は必ず公式の運用要領でご確認ください。

そもそもリネンサプライとは(対象になる事業)

リネンサプライとは、事業者が所有するリネン類(シーツ・タオル・浴衣・白衣・ユニフォームなど)を、ホテル・旅館・病院・介護施設などに貸し出し、回収して洗濯・仕上げをし、また貸し出すというビジネスです。顧客が自前で洗濯するのではなく、専門の事業者が清潔な状態で循環させる「貸し出し+クリーニング」の業態を指します。

主な顧客先扱うリネン類の例
ホテル・旅館シーツ・枕カバー・タオル・浴衣・テーブルクロス
病院・診療所病衣・白衣・シーツ・手術用ガウン(衛生管理が特に重要)
介護施設シーツ・タオル・利用者の衣類・ユニフォーム
飲食店・企業おしぼり・テーブルクロス・作業着・制服

クリーニング業の中でも、リネンサプライは大型の洗濯機・乾燥機・自動仕上げ機が並ぶ工場でライン作業を行うのが特徴です。手作業の町のクリーニング店とは異なり、大量のリネンを機械で効率よく処理する装置産業に近い側面があります。今回の新分野は、この工場ラインの担い手を確保するために整備されました。

📌 公式情報源:厚生労働省(生活衛生・クリーニング業)(2026年6月時点)

対象業務(工場のどの作業が対象か)

リネンサプライ分野で従事できるのは、回収したリネンを洗濯・仕上げして出荷するまでの工場内の一連の作業です。中心は「仕上げ作業」で、これが必須業務に位置づけられる見込みです。

区分主な作業
必須業務
(仕上げ作業)
洗濯済みリネンの機械投入・検品・結束・包装・機械操作・日常メンテナンス・ラインの管理や指導、および安全衛生業務
関連業務入荷・仕分け、洗濯、手投入、手畳み、染み抜き、補修、出荷準備 など

たとえば一般的な工場では、「回収したリネンを仕分け → 大型洗濯機で洗濯 → 乾燥 → ロールアイロナーや自動折り機に機械投入 → 仕上がりを検品(汚れ・破れ・しわのチェック) → 種類・枚数ごとに結束・包装 → 顧客別に出荷準備」という流れを繰り返します。手順が明確で教えやすく、外国人材が早期に戦力化しやすい業務群です。

⚠️ 任せられる業務の考え方に注意
関連業務(仕分け・洗濯・染み抜き等)だけに専従させることはできず、必須業務である仕上げ作業に従事することが前提です。また、顧客先(ホテル客室・病室など)に出向いて行う作業や、配送ドライバー(運転)業務は対象外とされる見込みです。自社のどの工程を任せるかは、運用要領で必ず確認しましょう。
📌 公式情報源:出入国在留管理庁「特定技能」(2026年6月時点・対象業務は運用要領で最終確定)

受け入れできる事業者の範囲と衛生基準

受け入れができるのは、リネンサプライ業を営み、外国人材の受け入れ体制を整えた事業者です。リネンサプライは病院・介護施設など衛生管理が厳しく問われる現場のリネンを扱うため、業界団体が定める衛生基準を満たしていることが要件になる見込みです。

要件の柱内容
① リネンサプライ業であることリネン類の貸し出し・回収・洗濯・仕上げを行う事業者
② 衛生基準を満たすこと日本リネンサプライ協会または医療関連サービス振興会が定める衛生基準を満たすことが求められる見込み
③ 分野別協議会への加入受け入れ機関はリネンサプライ分野特定技能協議会の構成員になることが必要となる見込み
④ 受け入れ・支援体制育成就労は監理支援機関のもとでの受け入れ、特定技能1号は生活・職場の支援体制(自社または登録支援機関)が必要

特に医療・介護向けのリネンを扱う場合、衛生面の管理体制は外国人材の受け入れ可否にも直結します。協議会への加入は、在留資格の申請より「前」に求められることが多いため、加入のタイミングを早めに確認しておくことが重要です。協議会のしくみは他分野の参考として育成就労制度の完全ガイドでも触れています。

育成就労で受け入れる主な要件

リネンサプライを育成就労で受け入れる場合、制度共通のルールが適用されます。技能実習との大きな違いは、はじめから人材育成と確保を目的とし、特定技能1号への移行を前提に設計されている点です。確定している育成就労共通の要件は次のとおりです。

項目内容(2026年6月時点)
在留期間原則3年。その後、特定技能1号への移行を想定
日本語要件就労開始までにA1相当以上(日本語教育の参照枠A1相当の試験合格、または認定日本語教育機関の就労課程を100時間以上受講)。A1=入門レベル(JLPT N5・JFT-Basic A1 等が目安)
家族帯同不可
転籍(転職)条件付きで可能。①同一業務区分内 ②分野ごとに定める転籍制限期間(1〜2年)の経過 ③一定の技能・日本語水準 ④職業紹介は監理支援機関等に限る、等の要件あり(「自由・無条件」ではない)
監理支援機関常勤の役職員2人以上・1人あたり受入機関8者未満/育成就労外国人40人未満・外部監査人の設置が必要(※特定技能の登録支援機関の「1人50名・10社」とは数字が異なる)
受け入れ体制育成計画の作成・OJT・生活支援・衛生/安全教育の体制整備。分野別協議会への加入
報酬日本人と同等以上の報酬。技能・日本語の段階に応じた処遇改善が前提
⚠️ よくある誤解に注意
育成就労の日本語要件を「N5が必須」と単独で断定するのは誤りです。正しくはA1相当以上(N5・JFT-Basic A1 はその目安の一つ)。また転籍は「自由」ではなく条件付きです。監理支援機関の人数要件(40人未満・8者未満)も、特定技能の登録支援機関(50名・10社)とは別物なので混同しないようご注意ください。

育成就労の受け入れ要件の全体像は育成就労の受け入れ要件15項目、監理支援機関の選び方は監理団体の選び方、転籍ルールの詳細は育成就労の転籍ルールで詳しく解説しています。

育成就労と特定技能、どちらで受け入れる?

リネンサプライは育成就労・特定技能の両方で受け入れられます。「未経験から育てたい」か「即戦力が欲しい」かで使い分けるのが基本です。

観点育成就労特定技能1号
人材像未経験から育成試験合格済みの即戦力
在留期間原則3年通算5年
入口の日本語A1相当以上(入門)N4/JFT-Basic A2相当
受入見込数(リネン分野)約3,400人約4,300人
その先特定技能1号へ移行長期雇用(2号等)の取り扱いは今後の方針で順次

両制度は対立するものではなく、育成就労で未経験者を3年かけて育て、特定技能1号へつなぐことで長期戦力化できます。新分野のリネンサプライは、運用開始当初は特定技能の試験合格者がまだ少ないため、育成就労ルートで未経験から育てる選択が現実的になりやすい点も押さえておきましょう。両制度の違いは育成就労と特定技能の違い、移行の設計は育成就労から特定技能へのキャリアパス、特定技能の全体像は特定技能とは特定技能19分野をご覧ください。

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なぜ今、リネンサプライで外国人材なのか

リネンサプライが新たに対象へ加わった背景には、業界の深刻で構造的な人手不足があります。

高い有効求人倍率:リネンサプライを含むクリーニング・洗濯関連の職種は有効求人倍率が高水準(令和6年度で3倍超とされる)で、募集をかけても人が集まりにくい状況が続いています
将来の人手不足の拡大:高齢化・採用難が進み、計画期間内に分野全体で数千人規模の不足が見込まれることが、新分野追加の根拠とされています
医療・介護・観光の下支え:清潔なリネンは病院・介護施設・宿泊施設の運営に欠かせません。リネンサプライの担い手不足は、これら社会インフラの維持にも影響します

こうした状況で、外国人材を「一時的な穴埋め」ではなく長期戦力として迎える設計が、これからのリネンサプライ経営の鍵になります。

とりわけインドネシアは、人口約2.8億人・平均年齢約30歳と若く、勤勉で日本語学習意欲が高い人材層が厚い国です。チームでの作業を重んじる気質は、正確さと衛生管理・協調が求められるリネン工場の作業と相性が良いとされます。なぜインドネシア人材なのかはインドネシア人材のメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

📌 公式情報源:厚生労働省(一般職業紹介状況・生活衛生関係営業)(2026年6月時点。有効求人倍率・不足数は分野別運用方針で示される推計)

費用の目安と考え方(初期・月額の内訳)

リネンサプライ固有の費用(試験費・協議会費など)は運用要領の公表後に確定しますが、育成就労・特定技能で外国人材を受け入れる際の費用構造は、すでに固まっている制度共通の相場から見積もれます。主な費用は、①人材紹介・送り出し手数料 ②在留資格の申請(自社申請か行政書士委託か)③監理費/支援委託費(月額)④海外採用の渡航・住居整備 ⑤教育・衛生/安全教育などです。

費用項目タイミング概算の目安(1人)
人材紹介・送り出し関連(海外採用)初期育成就労の初期費用に内包される場合が多い
在留資格の手数料(官費・国へ納付)初期認定証明書交付=無料/変更・更新=各6,000円(2025年4月〜・オンライン5,500円)
在留資格申請の委託(行政書士・任意)初期約12〜20万円(監理支援機関が取次対応する場合は別途不要のことも)
渡航費(海外採用の場合)初期約5〜15万円
住居の初期整備(敷金・家具家電等)初期約30〜35万円〜
初期費用 合計の目安初期育成就労=おおむね50〜100万円(住居等込みで100〜120万円規模になる場合も)
監理費(育成就労・月額)月額3〜5万円/人
支援委託費(特定技能・月額)月額1.5〜3万円/人(平均約28,386円)
⚠️ 在留資格申請そのものの手数料(官費)は無料〜6,000円で、高額に見える費用は行政書士へ書類作成・取次を委託する場合の任意費用です。なお在留資格の更新・変更手数料は2026年度以降に3〜4万円規模へ引き上げが予定されているため、最新の手数料を必ず確認してください(2025年4月に4,000円→6,000円へ改定済み)。
📊 業界相場ソース:出入国在留管理庁(支援委託費の調査・平均約28,386円)出入国在留管理庁 手数料の改定(2025年4月〜)外国人技能実習機構(監理費)/育成就労・特定技能 受入費用の業界各社公開情報(2026年6月時点)。リネンサプライ固有の試験費・協議会費は今後の運用要領で確定します。金額は採用方法・地域・体制で変動します。

大切なのは、費用を「コスト」ではなく長期戦力への投資として、雇用年数で割って考えることです。育成就労3年+特定技能5年と長く働いてもらえば、1人あたりの年あたりコストは下がり、仕上げ・検品・ライン管理の熟練度は確実に上がっていきます。費用設計と長期雇用の考え方は育成就労の受け入れ費用もご参照ください。

2027年4月へ向けた12ヶ月 逆算スケジュール

受け入れ開始は2027年4月の見込み。育成就労は監理支援機関の選定、海外での人材選考、在留資格の申請(審査に数か月)と準備に時間がかかります。「2027年4月に入社」を目標にするなら、逆算でいつ何をするかを今のうちに押さえておくことが、新分野でのスタートダッシュを左右します。

〜2026年央
方針・土台づくり
2026年後半
体制・協議会準備
2027年1〜3月
採用・在留申請
2027年4月〜
受け入れ開始

← 受け入れ開始2027年4月から逆算して着手 →

時期(受入の何ヶ月前)やることねらい・ポイント
今すぐ〜
2026年央
(約12〜9ヶ月前)
①自社が対象事業者・衛生基準に当たるかを確認
②育成就労/特定技能のどちらで受け入れるか方針決定
③監理支援機関・人材会社など相談先の情報収集
公表前の今だからこそ、土台づくりと相談網の確保で先行できる
2026年後半
(試験・要領 公表後・約8〜4ヶ月前)
④協議会加入・受け入れ体制の準備
⑤育成計画・衛生/安全教育・やさしい日本語の体制づくり
⑥住居・生活支援の手配方針を固める
公式の運用要領・試験情報に合わせて具体化する
2027年1〜3月
(約3〜1ヶ月前)
⑦人材の募集・選考(海外面接)
⑧在留資格の申請(審査に数か月)
⑨入国前研修・受け入れ準備
4月入社から逆算。申請・渡航の所要期間を必ず見込む
2027年4月〜
(受入開始)
⑩受け入れ・OJT開始 → 仕上げ作業から段階的に習熟
⑪定期面談・キャリア設計で長期戦力へ
受け入れ開始。早期戦力化と定着の仕組みを回す
逆算のコツ:育成就労は監理支援機関を通じた海外採用が基本で、選考・在留資格の申請・渡航・住居準備に数か月かかります。「2027年4月入社」を目標にするなら、遅くとも2026年内には制度選択とパートナー選びを終え、2026年後半から協議会・体制づくりに着手するのが安全です。下記の育成就労 受入チェックリストに、自社の期限を書き込んで進捗管理してください。
📌 公式情報源:出入国在留管理庁「育成就労」(2026年6月時点・スケジュールは運用要領公表で確定)

受け入れで失敗しないための注意点

リネン工場は大型機械・熱・水・薬剤を扱う現場です。外国人材が安全に・長く働けるよう、次の点を押さえておきましょう。

① 安全衛生教育を最優先に:ロールアイロナー・乾燥機などの大型機械は巻き込み・やけどのリスクが高い。母国語や図解を併用し、危険予知・操作ルールを徹底する(安全衛生は必須業務にも含まれます)
② 衛生管理を「正確さ」で教える:医療・介護向けリネンは感染対策の要。清潔・不潔の区分、検品基準(汚れ・破れの見分け)を、やさしい日本語と現物で丁寧に教える
③ OJTと教育担当の配置:最初の数週間は先輩が付き、ラインの流れ・品質基準・機械操作を段階的に教える体制をつくる
④ 生活と相談の支援:住居・交通・行政手続き・健康など生活面を支え、困りごとを早期に拾える相談体制を整える(育成就労・特定技能とも必須)

これらは育成就労・特定技能で求められる支援とも重なります。自社で対応が難しい場合は、登録支援機関の選び方監理団体の選び方を参考に、リネンサプライに伴走できるパートナーを選びましょう。新分野ゆえに失敗・後悔のパターンも事前に把握しておくと安心です(育成就労のデメリット・注意点育成就労のメリット)。

また、外国人材には「任せやすい工程」から段階的に広げるのも有効です。まずは手順が定型的な機械投入・検品・結束・包装から始め、慣れてきたら染み抜き・補修・ライン管理へと広げる──こうした段階設計により、品質を保ちながら早期に戦力化でき、本人の自信と定着にもつながります。

受け入れ後のキャリアと長期戦力化

採用はゴールではなくスタートです。リネンサプライの外国人材を長く活かすには、入社時点から「何年・どこまで育てるか」を描いておくことが効果的です。

基本ルートは、育成就労(原則3年・未経験から育成)→ 特定技能1号(通算5年・即戦力)と積み上げる流れです。育成就労を修了して所定の水準に達すれば、特定技能1号への移行がスムーズになります。特定技能1号の先の長期雇用(特定技能2号など)の取り扱いは、分野ごとの運用方針で順次示される見込みのため、最新の公式情報を確認しながら計画を立てます。いずれにせよ、在留資格のステップに応じて役割・等級・賃金を上げていく設計が、本人のやる気と定着に直結します。

工程を段階的に広げる:機械投入・検品・結束 → 機械操作・染み抜き・補修 → ライン管理・新人指導、と任せる範囲を計画的に拡大
資格・技能の習得を支援:機械メンテナンスや衛生管理の知識を後押しし、できる業務と処遇を広げる
定期面談で目標を共有:年1〜2回、進捗と次の目標、生活の状況をすり合わせる

長期の育成計画の立て方は育成就労から特定技能へのキャリアパス設計で具体的に解説しています。良い人材に出会うための面接の進め方は育成就労の面接ガイド、信頼できる人材紹介会社の選び方は人材紹介会社の選び方もあわせてご覧ください。

よくある質問

リネンサプライの外国人材受け入れについて、企業から多い質問をまとめました。各項目をタップ/クリックで回答が開きます(回答は2026年6月時点の公表情報に基づきます。最終要件は公式の運用要領をご確認ください)。

Q. リネンサプライで育成就労の外国人材を雇えるのはいつからですか?
2026年1月23日の閣議決定で特定技能・育成就労の対象に追加され、受け入れ開始は育成就労制度が施行される2027年4月が見込まれています。技能評価試験や運用要領の詳細は2026年度中に公表される見込みで、実際に雇える時期は試験整備の進み具合により前後し得ます。最新は公式の運用要領でご確認ください。
Q. どんな作業をさせられますか?
必須業務は「仕上げ作業」で、洗濯済みリネンの機械投入・検品・結束・包装・機械操作・メンテナンス・ライン管理や指導、および安全衛生業務です。関連業務として入荷・仕分け・洗濯・手投入・手畳み・染み抜き・補修・出荷準備なども想定されています。関連業務だけに専従させることはできません。
Q. 育成就労の日本語要件は「N5」が必須ですか?
「N5が必須」と単独で断定するのは誤りです。育成就労は就労開始までに日本語能力「A1相当以上」(A1相当の試験合格、または認定日本語教育機関の就労課程を100時間以上受講)が要件です。A1は入門レベルで、JLPT N5・JFT-Basic A1 などがその目安の一つです。リネン工場は安全・衛生・正確さが重要なため、入職後の継続的な日本語学習の支援も定着の鍵になります。
Q. 育成就労の外国人材は転職(転籍)できますか?
「自由・無条件」ではなく、条件付きで可能です。①同一業務区分内 ②分野ごとに定める転籍制限期間(1〜2年)の経過 ③一定の技能・日本語水準 ④職業紹介は監理支援機関等に限る、などの要件を満たした場合に認められます。人権侵害等のやむを得ない事情による転籍は従来から可能です。詳細は転籍ルールの記事をご覧ください。
Q. 育成就労と特定技能、どちらで受け入れるべきですか?
未経験から育てて長く雇いたいなら育成就労、試験合格済みの即戦力が欲しいなら特定技能1号が向いています。新分野のリネンサプライは運用開始当初は特定技能の試験合格者が少ないため、育成就労で未経験から育てる選択が現実的になりやすいです。育成就労で育てて特定技能へつなぐ設計が、長期戦力化には効果的です。
Q. 受け入れに何か特別な要件(衛生基準・協議会)はありますか?
リネンサプライは病院・介護施設のリネンも扱うため、日本リネンサプライ協会または医療関連サービス振興会が定める衛生基準を満たすこと、および分野別協議会の構成員になることが求められる見込みです。協議会への加入は在留資格の申請より前に必要になることが多いため、早めの確認をおすすめします。最終的な要件は運用要領で確定します。
Q. 受け入れにかかる費用の目安は?
育成就労の初期費用はおおむね50〜100万円(住居等込みで100〜120万円規模になる場合も)が目安です。在留資格申請の官費は無料〜6,000円で、高額に見えるのは行政書士への委託費(任意・約12〜20万円)です。月額は育成就労の監理費が月3〜5万円、特定技能の支援委託費が月1.5〜3万円(平均約28,386円)。リネンサプライ固有の試験費・協議会費は運用要領の公表後に確定します。
Q. リネンサプライのほかに、同時に追加された分野はありますか?
2026年1月23日の閣議決定で、リネンサプライとあわせて「物流倉庫」「資源循環」が特定技能の対象に追加され、特定技能の対象分野は16から19に拡大しました。いずれも受け入れ開始は2027年4月が見込まれています。
Q. 今から準備しておくことはありますか?
受け入れ開始は2027年4月の見込みで、海外での人材選考・在留資格の申請・渡航準備に数か月かかります。対象該当・衛生基準の確認、育成就労/特定技能の制度選択、監理支援機関などパートナー選び、協議会・受け入れ体制の設計を今から進めておくと、新分野でスタートダッシュを切れます。遅くとも2026年内に制度選択とパートナー選びを終えるのが安全です。

まとめ|2027年4月のスタートへ、今から備える

リネンサプライは2026年1月23日の閣議決定で育成就労・特定技能の対象に加わり、2027年4月の受け入れ開始が見込まれています。高い有効求人倍率と将来の人手不足拡大を背景に、外国人材を長期戦力として迎える設計が重要です。試験や運用要領は2026年度中に公表される見込みで、早めに準備した企業がスタートダッシュを切れます。ジンザイネシアは育成就労・特定技能の両方に対応し、制度選択から受け入れ体制づくり・衛生基準や協議会への対応・インドネシア人材のご紹介・定着まで一貫して伴走します。「自社が対象か」「何から準備すべきか」をその場で整理できますので、検討し始めた段階でもどうぞお気軽にご相談ください。

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特定技能19分野
リネンサプライ・物流倉庫・資源循環の追加
登録支援機関とは|選び方ガイド
支援委託の判断軸
インドネシア人材のメリット・デメリット
なぜインドネシア人材なのか

📌 公式情報源(ブックマーク推奨)

情報源内容
出入国在留管理庁「特定技能」制度全般・分野追加
出入国在留管理庁「育成就労」育成就労の手続き
厚生労働省「育成就労制度の概要」育成就労の枠組み(所管省庁)
出入国在留管理庁「手数料の改定」在留手続の手数料

本記事は2026年6月時点の閣議決定・公表情報にもとづきます。リネンサプライ固有の試験・要件・費用等は2026年度中に公表予定の運用要領で確定します。最新は公式でご確認ください。

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西澤 志門

この記事を書いた人

西澤 志門

株式会社ジンザイネシア取締役。特定技能・育成就労の制度実務と、インドネシア人材の採用・教育・定着支援を専門とする。 登録支援機関として介護・外食・宿泊分野を中心に50社以上を支援。 一般社団法人Nocoders Japan協会理事として、AI・DXによる業務改革も推進。 本コラムでは、受入企業が「本当に知りたい」制度の実務と現場のリアルを発信します。


吉田 卓司

この記事を監修した人

吉田 卓司

株式会社ジンザイネシア代表取締役。 2000年にオイシックス・ラ・大地(東証プライム市場・3182)を共同創業し、2007年に五反田電子商事(現GDX)を創業。2012年にシンガポールへ移住し、2015年にはインドネシアでBeautynesiaを創業のうえ現地財閥法人へ売却。 10年以上のインドネシア在住経験と、日本インドネシア国交55周年の大相撲巡業主催(2013年・1万人以上集客)など現地での実績を基盤に、2023年に株式会社ジンザイネシアを創業。 本コラムでは、特定技能・育成就労に関する制度実務とインドネシア人材の採用・教育・定着支援の知見を、登録支援機関の立場から監修します。

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