【埼玉版】物流倉庫の外国人材 採用ガイド|2027年解禁の特定技能・育成就労を受入企業向けに解説
物流倉庫

【埼玉版】物流倉庫の外国人材 採用ガイド|2027年解禁の特定技能・育成就労を受入企業向けに解説

結論|埼玉の物流倉庫で外国人を採用するなら「2027年からの新制度」を前提に、いまから準備を始める

埼玉は圏央道・東北道・関越道が交差する首都圏最大級の物流拠点で、倉庫の人手不足は全国でもとくに深刻です。物流倉庫は特定技能・育成就労の新しい対象分野として制度整備が進み、企業が実際に外国人材を受け入れられるのは2027年からが起点になります。重要なのは「2027年から雇える」という前提で、いまのうちに在留資格の選び方・受け入れ体制・支援機関選びの準備を始めること。すでに県内の倉庫・EC・3PL事業者の間では、外国人材の活用が定着の鍵になりつつあります。一方で「倉庫はトラック運転手も雇える」「2026年からもう採れる」といった誤解も広がっており、正しい制度理解が採用の成否を分けます

この記事でわかること(埼玉の物流・倉庫・EC事業者の方へ)

  • 埼玉が「首都圏最大級の物流拠点」である理由と、倉庫の人手不足の実態(公的データで)
  • 物流倉庫が特定技能・育成就労の新分野になった経緯と、受け入れ開始は2027年〜という時間軸
  • 倉庫内作業のどこまでが対象か(トラックドライバーは別分野・対象外)
  • 受け入れの費用の目安(初期・月額)と、派遣禁止・直接雇用の原則
  • 登録支援機関・監理支援機関の選び方と、受け入れの逆算スケジュール

※本記事は2026年6月時点の公的情報をもとに整理しています。最新は出入国在留管理庁国土交通省(物流)埼玉県でご確認ください。当社は特定の他社を順位づけ・比較するのではなく、読者ご自身が公式情報で正しく判断できるための手順をまとめています。

なぜ埼玉が「物流の主戦場」なのか(データで見る人手不足)

埼玉県は、首都圏のなかでも物流施設がもっとも集積している地域の一つです。圏央道・東北自動車道・関越自動車道・東京外環自動車道が県内で交差し、東京都心にも関東全域にも短時間で配送できる立地から、三郷市・久喜市・川越市・加須市などに延床10万㎡を超える大型のマルチテナント型物流施設が次々と開発されています。EC(ネット通販)の拡大と、いわゆる「2024年問題」(トラックドライバーの時間外労働規制)を背景に、倉庫での荷役・仕分け・在庫管理を担う人手の需要は急増しています。

その一方で、現場の担い手は決定的に足りていません。物流・倉庫の作業は有効求人倍率が全職業平均を大きく上回る水準が続き、夜勤・繁忙期対応も多いことから採用の難しさが際立ちます。埼玉は外国人材の活用がすでに進んでいる県でもあり、受け入れの土壌は整っています。

埼玉県・物流をめぐる状況数値(時点)
県内の外国人労働者数(全業種)133,049人(全国第5位・2025年〔令和7〕10月末)。国・県とも過去最高を更新(埼玉労働局/厚生労働省)
外国人を雇う埼玉県内の事業所数過去最高を更新。製造業に次いで「運輸・倉庫」「卸売・小売」での雇用も拡大(埼玉労働局)
運輸・郵便・倉庫の有効求人倍率全職業平均(おおむね1倍前後)を上回って推移。荷役・倉庫作業は人手の確保が難しい職種(厚生労働省 一般職業紹介状況)
高速道路の立地圏央道・東北道・関越道・外環道が交差。三郷・久喜・川越・加須等に大型物流施設が集積(圏央道インター周辺の開発が加速)

つまり埼玉は、「仕事(荷物)はあるのに、現場で動かす人がいない」という状態が構造的に続いている地域です。日本人の採用だけでこの需要を埋めるのは現実的に難しく、外国人材の受け入れは多くの倉庫・EC事業者にとって避けて通れない選択肢になっています。物流倉庫の人手不足の構造は物流倉庫の人手不足の原因と対策、業界全体の受け入れ像は物流倉庫の外国人材 受け入れ完全ガイドで詳しく解説しています。

📌 公式情報源:厚生労働省 外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末)埼玉県 統計(数値は最新公表でご確認ください・2026年6月時点)

物流倉庫が特定技能・育成就労の新分野に(受け入れは2027年〜)

これまで倉庫での荷役・仕分けといった作業は、特定技能・技能実習の対象分野に含まれていませんでした。しかし人手不足の深刻化を受け、「物流倉庫」が特定技能の新しい対象分野として追加される方針が政府から示され、2026年1月に関連する閣議決定が行われました。所管省庁は国土交通省です。さらに、技能実習に代わって2027年4月に施行される育成就労でも、物流倉庫は対象分野に位置づけられる見込みです。

⚠️ 「2026年からもう雇える」は誤解。受け入れ開始は2027年〜

分野の追加が決まった年(=制度上の追加)と、企業が実際に外国人を雇える年(=実運用の開始)は別物です。物流倉庫は技能評価試験や運用要領などの整備を経て、企業が実際に受け入れられるのは2027年からが起点です。「2026年から採用できる」と早合点して走り出すと、試験合格者がいない・申請ができないといった行き違いが起きます。逆に言えば、いまは「2027年の受け入れに向けて準備を整える」絶好のタイミングです。

物流倉庫分野の基本内容(2026年6月時点)
所管省庁国土交通省(倉庫業を所管)
制度上の追加2026年1月の閣議決定で特定技能の新分野として追加。新規整備分野(リネンサプライ・物流倉庫・資源循環・鉄道 等)の一つ
企業が受け入れられる時期2027年〜が起点(技能評価試験・運用要領の整備後)。育成就労も2027年4月施行
受け入れ見込数3年間で物流倉庫分野は計1.8万人規模(特定技能1号・育成就労の合計)とされる。最新の受入見込数は運用要領で確認
雇用形態派遣は不可・直接雇用が原則(後述)。受け入れ企業は倉庫業に関する要件を満たす必要がある

埼玉のように物流施設が集積する地域にとって、この新分野の解禁は「採れなかった現場の人手をようやく確保できる道が開ける」大きな変化です。新分野の全体像は特定技能の新分野まとめ、育成就労での扱いは育成就労×物流倉庫の受け入れガイドで詳しく解説しています。

対象業務はどこまで?(倉庫内作業○・トラック運転手×)

受け入れを検討するとき最初に確認したいのが「自社のどの仕事を外国人材に任せられるのか」です。物流倉庫分野で対象になるのは、あくまで倉庫内での作業です。荷物を運ぶトラックの運転(配送)は、「自動車運送業」という別の分野であり、物流倉庫分野には含まれません。ここを混同すると採用計画が崩れるため、最初に整理しておきましょう。

区分主な業務物流倉庫分野
入荷・保管荷受け・検品・仕分け・棚入れ(格納)・在庫管理○ 対象
出荷ピッキング・検品・梱包(包装)・ラベル貼付・流通加工○ 対象
荷役機器の操作フォークリフト・電動パレットトラック等での運搬(資格・安全教育が前提)○ 対象
配送(運転)トラック・ライトバン等での集荷・配達× 対象外(自動車運送業=別分野)

⚠️ 「倉庫で雇えばトラックも運転させられる」は誤り

物流倉庫分野で受け入れた外国人材にトラックの配送業務をさせることはできません。配送は「自動車運送業」分野(しかも育成就労の対象には含まれない)です。倉庫内のピッキングや梱包を担ってもらう、というのが物流倉庫分野の本来の使い方です。EC・通販の出荷を担う現場での具体的な活用はEC物流の外国人材活用ガイド、業態別の向き不向きは物流倉庫の業態別 受け入れガイドで解説しています。

フォークリフト等を扱う倉庫では、安全教育・資格の整備も受け入れの前提になります。労働災害を防ぐ体制づくりは物流倉庫の外国人材 安全管理ガイドにまとめています。

📌 公式情報源:対象業務・受入見込数・試験の整備状況は所管省庁の国土交通省(物流政策)出入国在留管理庁 特定技能の運用要領で順次公表されます(2026年6月時点)。

物流倉庫で外国人を雇える在留資格(特定技能・育成就労)

物流倉庫で外国人材を受け入れる主なルートは2つです。「即戦力を入れたいか」「育てながら長く確保したいか」で選びます。どちらも2027年からの運用が起点になる点は共通です。

在留資格特徴在留期間・帯同
特定技能1号(物流倉庫)技能・日本語の試験合格者を即戦力として受け入れ。支援は登録支援機関に委託できる通算5年・家族帯同不可
育成就労(物流倉庫)未経験から育てながら受け入れ。2027年4月施行。良好に修了すれば特定技能1号へ接続でき、試験免除の見込み原則3年・家族帯同不可

選び方の目安は次のとおりです。多くの倉庫・EC事業者は、まず即戦力の特定技能1号から検討し、長期の戦力化を見据えて育成就労を併用する形が現実的です。

自社の状況向いているルート理由
繁忙期にすぐ戦力がほしい特定技能1号試験合格者を比較的短期間で配置できる。義務的支援は登録支援機関へ委託可
未経験から育てて長く確保したい育成就労3年かけて育成し、特定技能へ接続。腰を据えた戦力化に向く
直接雇用で安定的に回したい両ルートとも直接雇用物流倉庫は派遣不可。自社で雇い、現場に定着させる前提で設計する

📝 育成就労の「日本語」「転籍」を正しく理解する

育成就労の日本語要件は就労開始までにA1相当以上(試験合格、または認定機関の就労課程を一定時間受講)で、「N5でよい」と単独で断定するのは誤りです。また転籍は無条件ではなく条件付き(同一業務区分・一定期間の経過・技能/日本語水準 等)です。制度の基本は育成就労制度の完全ガイド、特定技能全体は特定技能の完全ガイドで確認できます。

費用の目安(初期費用・月額支援費)と派遣禁止の原則

外国人を物流倉庫で受け入れる費用は、「採用・在留資格取得にかかる初期費用」と「入職後に毎月かかる費用」に分かれます。下表は特定技能で受け入れる場合の業界相場の目安です。物流倉庫分野は新しい制度のため固有の金額は運用要領で順次確定しますが、近い制度(育成就労・他分野の特定技能)の相場が参考になります。

項目タイミング目安(1人あたり)
人材紹介手数料初期採用形態・紹介会社により幅あり(海外採用は送り出し関連費も別途)
在留申請の取次・関連委託初期約12〜20万円程度(書類「作成」は行政書士の独占業務・後述)
住居の初期費用・渡航費初期住居初期 約30〜35万円/渡航費 約5〜15万円(海外採用の場合)
月額 支援委託費毎月月1.5〜4万円(最多2.0〜2.5万円・平均約2.8万円/当社は2.5万円)

📊 業界相場ソース:出入国在留管理庁(支援委託費の調査)/業界各社の公開料金(2026年6月時点)。物流倉庫の費用の内訳と回収の考え方は物流倉庫の外国人受け入れ 費用ガイドで詳しく解説しています。

⚠️ 派遣は不可・直接雇用が原則/今後の手数料改定にも注意

物流倉庫分野は労働者派遣による受け入れができず、直接雇用が原則です。繁忙期だけ派遣で、という発想は使えないため、年間を通じた直接雇用・定着の設計が前提になります。直接雇用と派遣の違いは物流倉庫 派遣 vs 直接雇用ガイドで整理しています。また在留資格の変更・更新の手数料は2025年4月に窓口6,000円/オンライン5,500円へ改定済みで、2026年度以降に3〜4万円規模へ引き上げる方針が示されています(政府方針段階・2026年6月時点)。長期雇用ほど更新を繰り返すため、今後の値上げも見込んでおくと安心です。

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支援機関の選び方+公式リストの探し方

特定技能で受け入れる場合、義務的支援(10項目)を自社で行うのが難しければ登録支援機関に委託します。育成就労では監理支援機関が関与します。「埼玉 物流 登録支援機関」で探す方も多いのですが、非公式サイトのランキングではなく、出入国在留管理庁の「登録支援機関 登録簿」で確認するのが確実です。順位づけサイトは広告であることも多く、当社を含む事業者は当事者なので公平な順位はそもそも作れません。そのうえで、物流倉庫では次の観点で絞り込みます。

基準(物流倉庫で特に重要)確認のしかた
① 新分野への対応力2027年からの物流倉庫分野の運用要領・試験・協議会の動きを把握し、最新情報を案内できるか
② 母国語対応採用する国籍(例:インドネシア語)の相談員がいるか。夜勤・交替制のある倉庫では緊急時の対応時間も重要
③ 費用の透明性月額に何が含まれるか。通訳費・更新時費用・訪問交通費などの追加が後から出ないか
④ 安全・定着の支援フォークリフト等の安全教育・労災防止、生活立ち上げ・定着面談まで伴走できるか
⑤ 2027年4月の体制要件支援担当者1人あたり外国人50名以下・所属機関10社以下・常勤・2年以上の生活相談経験などに対応する運用か
⑥ 行政書士法への適法対応在留申請の書類「作成」を有償で代行していないか(2026年1月施行)。書類作成は行政書士と連携しているか

📝 混同しやすい数字に注意

上の「50名・10社」は特定技能の登録支援機関の基準です。2027年4月に始まる育成就労の監理支援機関は別物で「常勤2人以上・1人あたり40人未満/8者未満・外部監査人の設置」という別基準です。業者の説明でこの2つが混ざっていないか確認しましょう。

登録支援機関の選び方の基本は登録支援機関とは?選び方・費用・一覧で解説しています。物流倉庫分野で必要になる手続きの全体像は物流倉庫の特定技能 手続きガイド、業界の協議会まわりは物流倉庫の特定技能協議会ガイドもあわせてご確認ください。

📌 公式情報源:出入国在留管理庁 登録支援機関 登録簿(2026年6月時点)

受け入れの流れ(2027年から逆算するスケジュール)

物流倉庫分野は2027年からの受け入れが起点です。だからこそ「いつ・いつまでに・何をするか」を受け入れ希望時期から逆算して動くと失敗しません。試験合格者の確保や在留申請、海外採用なら渡航準備に時間がかかるため、早めの着手が肝心です。

① 制度確認・準備

対象業務の整理・支援機関選び・最新情報の収集

② 採用・要件確認

人材選考・試験合格者の確保・協議会等の確認

③ 在留申請

審査1〜3か月

④ 入職・定着支援

住居・生活立ち上げ・安全教育・面談

時期やること埼玉・物流での要点
①準備任せる倉庫内業務を整理/登録簿で支援機関を3社比較/最新の運用要領を確認配送(運転)は対象外と整理/圏央道沿いの拠点なら住居・通勤も設計
②採用・要件人材選考・面接/試験合格者の確保/必要な協議会・要件を確認派遣は不可=直接雇用前提で条件を設計
③申請在留資格の申請(書類作成は行政書士へ)/審査1〜3か月受け入れ希望時期から逆算し早めに着手
④入職住居・銀行・役所手続きの同行/フォークリフト等の安全教育/定期面談で定着支援夜勤・交替制がある倉庫は生活面・健康面のフォローを手厚く

📝 逆算のコツ

在留申請(審査1〜3か月)に加え、海外からの採用なら試験・渡航・住居準備も必要です。受け入れ希望時期のおよそ4〜6か月前には、任せる業務の整理・支援機関選び・最新の運用要領の確認を始めるのが安全です。2027年の本格運用を見据え、2026年のうちに準備を進めておくと立ち上がりがスムーズです。準備の段取り表は物流倉庫の受け入れ準備スケジュールにまとめています。

よくある失敗と回避策

  • 「2026年からもう雇える」と早合点して動く→ 物流倉庫の受け入れ開始は2027年〜が起点。制度上の追加年と実運用の開始年を分けて考える。
  • 倉庫で雇った人にトラック配送をさせようとする→ 配送は「自動車運送業」分野で物流倉庫分野では対象外。任せられるのは倉庫内作業。
  • 繁忙期だけ派遣で受け入れようとする→ 物流倉庫は派遣不可・直接雇用が原則。年間を通じた雇用・定着で設計する。
  • 育成就労の日本語を「N5でいい」と誤解する→ 育成就労は就労開始までにA1相当以上。要件を正確に。
  • 育成就労の転籍を「自由」と思い込む→ 転籍は条件付き。同一業務区分・一定期間の経過などの要件がある。
  • 登録支援機関を順位サイトの広告で決める→ 公式の登録簿を出発点に、新分野への対応力・費用の透明性で比べる。
  • 「在留申請も全部やります」を鵜呑みにする→ 書類作成は行政書士の独占業務(2026年1月〜)。連携体制を確認する。
  • 支援機関の「50名・10社」と「40人・8者」を混同する→ 前者は特定技能の登録支援機関、後者は育成就労の監理支援機関の基準。

よくある質問

各項目をタップで開閉できます。回答は2026年6月時点の公的情報にもとづきます。

Q. 埼玉の物流倉庫で、外国人はいつから雇えますか?
物流倉庫は特定技能・育成就労の新しい対象分野で、企業が実際に受け入れられるのは2027年からが起点です。分野の追加が決まった年(2026年1月の閣議決定)と、実際に雇える年(2027年〜)は別物です。「2026年からもう採れる」と早合点せず、2027年の受け入れに向けていまから準備を進めるのが安全です。
Q. 倉庫で雇った外国人に、トラックの配送もさせられますか?
いいえ。物流倉庫分野で対象になるのは倉庫内の入出庫・保管・仕分け・ピッキング・梱包・検品・フォークリフト等の作業です。トラックでの配送(運転)は「自動車運送業」という別の分野であり、物流倉庫分野には含まれません。倉庫で受け入れた人に配送業務をさせることはできない点にご注意ください。
Q. 物流倉庫は派遣で受け入れられますか?
物流倉庫分野は労働者派遣による受け入れができず、直接雇用が原則です。繁忙期だけ派遣で、という使い方はできないため、年間を通じた直接雇用・定着を前提に体制を設計してください。派遣と直接雇用の違いは別記事で詳しく解説しています。
Q. 物流倉庫の所管省庁はどこですか?
倉庫業を所管する国土交通省です。在留資格の制度全体は出入国在留管理庁が所管し、分野別の運用要領は所管省庁(物流倉庫は国土交通省)が定めます。最新の対象業務・受入見込数・試験の整備状況は、これらの公式情報でご確認ください。
Q. 特定技能と育成就労、どちらで受け入れるべきですか?
すぐに即戦力がほしい場合は試験合格者を受け入れる特定技能1号、未経験から育てて長く確保したい場合は育成就労が向きます。育成就労を良好に修了すれば特定技能1号に接続でき(試験免除の見込み)、長期の戦力化につなげられます。多くの倉庫・EC事業者はまず特定技能から検討し、育成就労を併用する形が現実的です。
Q. 埼玉は外国人材の受け入れに向いていますか?
埼玉は圏央道・東北道・関越道が交差する首都圏最大級の物流拠点で、三郷・久喜・川越・加須などに大型物流施設が集積しています。県内の外国人労働者数は133,049人(全国第5位・2025年10月末)と多く、受け入れの土壌が整っています。倉庫の人手不足が深刻な一方、外国人材活用の実績も厚い県です。
Q. 受け入れにかかる費用の目安は?
特定技能の場合、初期費用として在留申請の取次・関連委託 約12〜20万円、住居初期 約30〜35万円、海外採用なら渡航費 約5〜15万円などがかかり、これに月額の支援委託費(月1.5〜4万円・最多2.0〜2.5万円)が加わります。物流倉庫は新分野のため固有額は運用要領で順次確定します。コストではなく雇用年数で割って投資として捉える視点が大切です。

まとめ|埼玉の物流倉庫は「2027年起点の準備力」で決まる

埼玉は首都圏最大級の物流拠点で、倉庫の人手不足は構造的に続いています。物流倉庫は特定技能・育成就労の新しい対象分野として整備が進み、企業が実際に受け入れられるのは2027年からが起点です。成否を分けるのは、①「2027年から雇える」という前提を正しく理解すること ②倉庫内作業が対象で配送は別分野だと整理すること ③派遣不可・直接雇用で定着まで設計すること ④公式の登録簿で支援機関を選び、いまから準備を進めることの4点です。新分野は先行して動いた企業ほど人材を確保しやすくなります。

当社・株式会社ジンザイネシアも、その選択肢の一つです。インドネシア人材に特化した登録支援機関(登録番号 24登-007405)で、埼玉エリアの物流・倉庫の受け入れにも対応し、当社が支援する人材の離職率は5.6%と低水準で推移しています(自社実績・2026年6月時点)。物流倉庫×外国人材の全体像は物流倉庫の外国人材 受け入れ完全ガイドでご確認いただけます。比較材料の一つとしてお役立てください。

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内容URL
特定技能(制度全体・対象分野)出入国在留管理庁
育成就労(2027年4月施行)出入国在留管理庁
物流政策(所管=国土交通省)国土交通省
登録支援機関 登録簿出入国在留管理庁
外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末)厚生労働省
埼玉県 統計(労働・産業)埼玉県
埼玉県内の在留外国人数埼玉県

※本記事は2026年6月時点の情報です。物流倉庫分野は制度整備が進行中で、対象業務・受入見込数・試験・受け入れ開始の詳細は順次公表されます。契約・申請前に必ず公式情報をご確認ください。本記事は特定の他社を順位づけ・評価するものではありません。著者・監修:株式会社ジンザイネシア(登録支援機関 24登-007405)。

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西澤 志門

この記事を書いた人

西澤 志門

株式会社ジンザイネシア取締役。特定技能・育成就労の制度実務と、インドネシア人材の採用・教育・定着支援を専門とする。 登録支援機関として介護・外食・宿泊分野を中心に50社以上を支援。 一般社団法人Nocoders Japan協会理事として、AI・DXによる業務改革も推進。 本コラムでは、受入企業が「本当に知りたい」制度の実務と現場のリアルを発信します。


吉田 卓司

この記事を監修した人

吉田 卓司

株式会社ジンザイネシア代表取締役。 2000年にオイシックス・ラ・大地(東証プライム市場・3182)を共同創業し、2007年に五反田電子商事(現GDX)を創業。2012年にシンガポールへ移住し、2015年にはインドネシアでBeautynesiaを創業のうえ現地財閥法人へ売却。 10年以上のインドネシア在住経験と、日本インドネシア国交55周年の大相撲巡業主催(2013年・1万人以上集客)など現地での実績を基盤に、2023年に株式会社ジンザイネシアを創業。 本コラムでは、特定技能・育成就労に関する制度実務とインドネシア人材の採用・教育・定着支援の知見を、登録支援機関の立場から監修します。

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