旭川・帯広・函館で外国人材を採用する方法|地方の人手不足を特定技能・育成就労で解決【2026】
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旭川・帯広・函館で外国人材を採用する方法|地方の人手不足を特定技能・育成就労で解決【2026】

結論|旭川・帯広・函館の人手不足は「地域の基幹産業に合う在留資格」で解決できる

北海道の地方都市(旭川・帯広・函館)で人が採れないのは、もはや「努力不足」ではなく構造的な人口減少と若年層の道外流出が原因です。日本人の求職者だけを待っていても、状況は好転しません。一方で、地域の基幹産業(旭川=介護・食品/帯広・十勝=農業・畜産・食品製造/函館=水産・観光・宿泊)は、いずれも外国人材の在留資格制度と相性が良い分野です。自社の業種に合った在留資格(特定技能・育成就労・技能実習)を選び、地域で実際に動ける支援体制を組めば、地方でも安定した採用は十分に可能です。

この記事でわかること(旭川・帯広・函館の経営者・人事の方へ)

  • 3エリアの基幹産業と、それぞれ採れる在留資格の早見表
  • 旭川(介護・食品)/帯広・十勝(農業・畜産・食品製造)/函館(水産・観光・宿泊)の地域特性
  • 地方ならではの論点=住居・交通・生活インフラ・冬季対応をどう設計するか
  • 採用の流れ(逆算スケジュール)と、地域対応できる支援機関の選び方

※本記事は2026年6月時点の公的情報をもとに整理しています。制度・数値は変動するため、最新は出入国在留管理庁北海道労働局でご確認ください。

早見表|エリア×基幹産業×採れる在留資格

まず全体像です。旭川・帯広・函館の3エリアは、それぞれ強い基幹産業が異なります。そしてその産業が「どの在留資格で外国人材を受け入れられるか」も異なります。自社のエリアと業種が交わるマスを確認してください。

エリア 主な基幹産業 主に採れる在留資格
旭川・上川介護、飲食料品製造、外食、宿泊、農業(稲作・畑作)特定技能(介護・飲食料品製造業・外食業・宿泊・農業)/育成就労(2027年〜)/技能実習
帯広・十勝農業(畑作・酪農・畜産)、飲食料品製造、食品加工、介護特定技能(農業=派遣も可・飲食料品製造業・介護)/育成就労(2027年〜)/技能実習
函館・道南水産加工(飲食料品製造)、漁業、観光・宿泊、外食、介護特定技能(飲食料品製造業・漁業=派遣も可・宿泊・外食業・介護)/育成就労(2027年〜)/技能実習

📌 公式情報源:出入国在留管理庁 特定技能制度(対象16分野の根拠)/北海道労働局

※「派遣も可」は特定技能のうち農業・漁業の2分野に限り派遣形態での受け入れが認められているという意味です(他分野は直接雇用が原則)。詳細は後述します。

なぜ地方ほど外国人材が「現実的な選択肢」なのか

「外国人材は都市部の話で、地方には縁がない」と考える経営者の方は少なくありません。しかし実態は逆です。人口減少と若年層の流出が激しい地方ほど、日本人だけで人員を確保するのが難しくなっており、外国人材の必要性が高いのです。

北海道全体の有効求人倍率は2025年で約0.97倍、2026年に入っても1倍前後(季節調整値)と、数字の上では「求人より求職者が多い」状態に見えます。ところが道内の企業は一様に「人がいない」と訴えています。これは求人と求職のミスマッチ=募集している職種(介護・建設・運輸・宿泊など)と、求職者が望む職種が一致していないために起きる現象です(出典:北海道労働局/日本経済新聞 2026年)。

特に介護や宿泊の有効求人倍率は突出して高く、宿泊分野は全国ベースで全職業平均(約1.38倍)に対し約6.15倍(2024年時点・厚生労働省/業界統計)と、応募がまったく追いつかない水準です。地方の中小企業が日本人の応募を待ち続けても、現実には人は集まりません。

一方、北海道で働く外国人労働者は2023年時点で約3万5,439人(前年比+27.4%)と過去最高を更新し、増加が続いています(出典:北海道労働局「外国人雇用状況の届出状況」)。地域別では十勝が技能実習・特定技能ともに道内トップクラスの受け入れ実績を持ち、上川(旭川圏)も上位に入ります。地方こそ、すでに外国人材で現場を回している実例が積み上がっているのです。

📌 公式情報源:北海道労働局 事例・統計情報(有効求人倍率・外国人雇用状況)/北海道 農業分野における外国人材の受入れ

旭川(上川)|介護・食品製造の人手不足と外国人材

旭川市は人口約32万人(道北最大)で、道北圏の医療・介護・食品・小売の中心地です。周辺の上川管内には富良野・名寄・士別など農業地帯も広がります。旭川エリアで外国人材のニーズが特に高いのは、次の分野です。

分野 旭川での状況 採れる在留資格
介護高齢化が進み、特別養護老人ホーム・老健・有料老人ホームで慢性的な介護職不足。道北の高齢者医療の拠点でもあり需要大特定技能(介護)/技能実習(介護)/在留資格「介護」
飲食料品製造乳製品・菓子・惣菜・加工食品など道北の食品工場が集積。ライン作業の人員確保が課題特定技能(飲食料品製造業)/技能実習
外食・宿泊旭山動物園・大雪山系を抱える観光地。飲食店・ホテルの接客とバックヤード人材が不足特定技能(外食業・宿泊)
農業上川管内は稲作・畑作の大産地。繁忙期の労働力確保に外国人材を活用する経営体が増加特定技能(農業・派遣可)/技能実習

旭川は医療・介護の集積地であると同時に食品工場も多いのが特徴で、「介護」と「飲食料品製造業」という、外国人材の受け入れ実績が豊富な2分野の需要が重なります。介護分野でインドネシア人材を採用する具体策は介護×インドネシア人材 採用完全ガイドで、外食分野は外食業×インドネシア人材ガイドで詳しく解説しています。

なお、介護の訪問系サービスは2025年4月21日に特定技能で解禁済み(要件付き)です。「訪問は外国人材は対象外」という古い情報は誤りなので注意してください(出典:厚生労働省)。

帯広・十勝|農業・畜産・食品製造の外国人材

帯広市を中心とする十勝管内は、日本有数の畑作・酪農・畜産の大産地です。小麦・てんさい・ばれいしょ・豆類などの大規模畑作と、乳牛・肉牛の酪農畜産、そしてそれらを加工する食品製造業がそろう「食の総合産地」です。労働力の確保は産地維持の生命線であり、外国人材の受け入れ実績は道内トップクラスです。

北海道の公表データ(2024年10月時点)では、技能実習の受け入れ人数で十勝が道内最多(約318人規模)、特定技能でも十勝が道内最多(約846人規模)と、いずれも上位を占めます。農業分野の在留資格別構成は専門的・技術的分野(特定技能等)が約50.1%、技能実習が約42.9%と、ほぼ二分されています(出典:北海道「農業分野における外国人材の受入れ」)。

分野 十勝での状況 採れる在留資格
農業(畑作)小麦・ばれいしょ・てんさい・豆類の大規模経営。播種〜収穫の繁忙期に人手が集中して必要特定技能(農業・派遣可)/技能実習
酪農・畜産搾乳・飼養管理は年中無休で、休みが取りにくく後継者・労働力不足が深刻特定技能(農業・畜産農業全般)/技能実習
食品製造乳製品・製糖・冷凍食品・菓子など加工業が集積。通年で安定したライン人員が必要特定技能(飲食料品製造業)/技能実習
介護帯広市を中心に介護施設が点在。農村部の高齢化で需要が拡大特定技能(介護)/技能実習

十勝で特に押さえたいのが特定技能の「農業」と「漁業」は派遣形態での受け入れが認められている点です。農業は繁忙期・閑散期の差が大きいため、複数の農家・法人で人材をシェアできる派遣の仕組みが制度上認められています(他の14分野は直接雇用が原則)。これにより、単独では通年雇用が難しい中小規模の経営体でも受け入れがしやすくなっています。

育成就労制度(2027年4月施行予定)でも農業は対象分野に含まれます。制度の全体像は育成就労制度とは?技能実習との違い、対象分野の詳細は育成就労の対象分野(おおむね17分野)で確認できます。

函館(道南)|水産・観光・宿泊の外国人材

函館市を中心とする道南圏(函館・北斗・七飯ほか)は、水産加工・漁業・観光・宿泊が基幹産業です。函館は国際観光都市であり、夜景・朝市・温泉・歴史建造物を目当てに国内外から観光客が集まります。一方で有効求人倍率は全国と比べても低めに推移する地域でありながら、観光・宿泊・水産加工の現場では人手が決定的に足りないという、典型的なミスマッチが起きています(出典:日本銀行函館支店「道南地域の人手不足」レポート)。

分野 函館・道南での状況 採れる在留資格
水産加工いか・ほたて・昆布など水産加工が集積。選別・加工・冷凍ラインの人員が慢性的に不足特定技能(飲食料品製造業)/技能実習
漁業・養殖沿岸漁業・ほたて養殖などで担い手不足。季節変動が大きい特定技能(漁業・派遣可)/技能実習
宿泊湯の川温泉などホテル・旅館が集積。フロント・客室・レストランの人手が大幅に不足(宿泊分野は有効求人倍率が突出して高い)特定技能(宿泊)
外食・観光朝市・飲食店・土産物店など観光関連サービスで接客人材が不足特定技能(外食業)

函館は宿泊分野の人手不足が特に深刻で、外国人材の語学力・接客対応はインバウンド観光客への対応という点で大きな強みになります。宿泊分野の受け入れ手順は宿泊業×インドネシア人材ガイドで詳しく解説しています。水産加工は「飲食料品製造業」に含まれ、特定技能・技能実習ともに受け入れ実績の多い分野です。

自社のエリア・業種で「何人・いつから・どの資格で」採れるか整理しませんか?

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採れる在留資格の違い(特定技能・育成就労・技能実習)

地方で外国人材を採用するとき、最初に決めるのが「どの在留資格で受け入れるか」です。それぞれ要件・期間・できる仕事が異なります。基本を整理します。

在留資格 概要 在留期間・日本語 地方での向き
特定技能1号即戦力。試験合格で就労可。学歴不問。16分野通算5年・家族帯同不可。日本語N4/JFT-Basic A2相当すぐ現場で働ける人材が欲しい場合に最有力。農業・漁業は派遣も可
育成就労
(2027年4月〜)
技能実習に代わる育成型の制度。原則3年で育成し特定技能へ繋ぐ原則3年・家族帯同不可。就労開始までに日本語A1相当以上未経験者を育てて長く定着させたい場合。施行は2027年4月予定
技能実習技能移転が目的の現行制度。育成就労へ段階的に移行予定最長5年・家族帯同不可現在運用中。今後は育成就労への切替を見据えて検討

※育成就労の日本語要件は「就労開始までにA1相当以上(試験合格または認定機関の就労課程100時間以上)」であり、「N5」と単独で断定するのは誤りです(A1=入門レベル。JLPT N5・JFT-Basic A1等が目安)。出典:厚労省 育成就労制度の概要

地方の中小企業では、「まず特定技能で即戦力を確保しつつ、将来は育成就労で未経験から育てる」という二段構えが現実的です。技能実習と育成就労・特定技能の違いは育成就労制度とは?、特定技能の費用感は特定技能の費用 リアル解説、新たに追加された対象分野は特定技能の新分野で詳しく解説しています。北海道全体の制度の使い分けは北海道で外国人材を採用する完全ガイドもご覧ください。

地方ならではの論点(住居・交通・生活・冬季)

制度を選んだら、次は「地方で外国人材が実際に生活し、定着できる環境を作れるか」です。ここを甘く見ると、採用できても早期離職につながります。旭川・帯広・函館に共通する地方特有の論点を整理します。

論点 地方で起きやすいこと 対策
住居地方は外国人入居可の賃貸物件が少なく、保証人の確保も難しい。社宅・寮の準備が事実上必須社宅・借上げ寮を用意。地元不動産と関係のある支援機関を選ぶ
交通公共交通が少なく、通勤に車が必要な地域も。免許の有無で配置できる職場が変わる送迎体制・自転車・職住近接の社宅で通勤を成立させる
生活インフラ母国語対応の病院・行政窓口・買い物環境が限られる。孤立しやすい通院同行・行政手続き同行・同郷コミュニティとの接点づくり
冬季・積雪初めて雪を見る人材も多い。防寒着・暖房・除雪・凍結路の通勤など、冬の生活立ち上げが課題入国前の冬季ガイダンス、防寒装備の手配、除雪・暖房の使い方指導

特に冬季対応は北海道の地方ならではの最重要ポイントです。旭川や帯広は厳冬期に氷点下20℃前後まで下がる日もあり、雪国の生活に慣れていない外国人材には事前の準備とサポートが欠かせません。これらの生活支援は、特定技能であれば登録支援機関の支援10項目でカバーすべき内容です。地方で実際に動ける支援機関を選べるかどうかが、定着率を大きく左右します。インドネシア人材の生活・宗教面の配慮はインドネシア人採用のメリット・デメリットを参考にしてください。

⚠️ 地方採用の最大の失敗パターン:住居・交通・冬季の準備を「採用が決まってから」始めると、入社時期に間に合わず、本人が孤立して数か月で離職、という事態になりがちです。採用と並行して生活環境の整備を進めるのが鉄則です。

採用の流れと逆算スケジュール

地方では海外からの採用(送り出し)に時間がかかるため、入社希望日から逆算して動くことが特に重要です。特定技能・育成就労いずれも、申請から在留資格付与・入国・生活立ち上げまで数か月単位の準備が必要です。

時期 やること ねらい・ポイント
入社の6〜8か月前①業種・必要人数・在留資格を決める ②支援機関・送り出し機関を選定 ③社宅・寮の確保を開始地方は住居確保に時間がかかるため早めに着手
4〜6か月前①現地・オンラインで面接 ②内定・雇用条件の合意 ③在留資格認定の申請準備面接で人柄・定着意欲を見る。冬の生活も事前に説明
2〜4か月前①在留資格認定証明書の交付申請 ②ビザ申請 ③入国前ガイダンス・冬季の準備審査に時間がかかるため余裕を見る
入社月①入国・空港送迎 ②住居入居・生活オリエンテーション ③就労開始・定期面談最初の1か月の立ち上げ支援が定着を左右

逆算のコツ:「春から働いてほしい」なら前年の夏〜秋には動き始めるのが安全です。海外採用+在留資格審査+住居整備=最低でも半年は見込んでください。繁忙期に間に合わせたい農業・水産加工は、特に前倒しで計画を。

受け入れに使える助成金がある場合もあります。要件と申請は外国人採用に使える助成金で確認してください。送り出し機関の選び方はインドネシアの送り出し機関ガイドが参考になります。

📌 公式情報源:出入国在留管理庁 在留手続(申請・審査の流れ)

地域対応できる支援機関の選び方

地方での外国人材採用が成功するかどうかは、「北海道の地方で実際に動ける支援機関・登録支援機関を選べるか」にかかっています。本州の感覚で「全国対応・格安」をうたう機関に委託すると、いざという時に担当者が旭川・帯広・函館まで来られず、トラブル対応や冬季の生活支援が回らない、という事態に陥りがちです。

選定の際は、次のポイントを必ず確認してください。

確認ポイント なぜ重要か
北海道に拠点・提携先があるか定期面談やトラブル時に現地へ来られるか。広い北海道で実際に動ける体制があるか
冬季・地方生活の支援実績雪国の生活立ち上げ・社宅手配の経験。地元不動産との関係があるか
母国語での緊急対応体調不良・事故時に母国語で素早く対応できるか。対応が遅れると離職に直結
担当者1人あたりの担当数2027年4月以降、登録支援機関は支援担当者1人あたり外国人材50名・10社以下の体制要件が法定化予定。サポート品質=定着率に直結
自社業種の受け入れ実績介護・農業・水産加工・宿泊など、自社の分野での実績があるか

登録支援機関は、出入国在留管理庁が公表する公式の登録簿で確認するのが確実です。選び方の詳細は登録支援機関とは?選び方・費用・一覧で解説しています。

📌 公式情報源:出入国在留管理庁(登録支援機関 登録簿・2027年4月の体制要件改正)

費用の目安(初期・月額)

地方採用でも費用の構造は基本的に全国と同じです。ただし地方は住居の初期整備(社宅・寮)に費用がかかりやすい点に注意してください。以下は2026年6月時点の業界相場で、下限〜上限の幅で示した概算の目安です。

費用項目 タイミング 概算の目安
在留資格申請の委託費初期1人あたり 約12〜20万円
渡航費初期約5〜15万円
住居初期費用(社宅整備)初期約30〜35万円(地方は社宅必須になりやすい)
支援委託費(特定技能)月額月 約1.5〜3万円/人(平均 約2.8万円)
在留資格の更新・変更手数料更新時窓口6,000円/オンライン5,500円(2025年4月改定)。2026年度以降に3〜4万円規模へ引き上げ予定

※在留資格の手数料は2025年4月1日に改定済み(変更・更新=窓口6,000円/オンライン5,500円)。2026年度以降の大幅引き上げは政府方針段階の「予定」です(出典:出入国在留管理庁 手数料の改定)。費用は「コスト」ではなく、雇用年数で割れば長期戦力への投資と捉えるのが実態に合います。

📊 業界相場ソース:出入国在留管理庁(支援委託費調査・手数料)/業界各社の公開料金(協同組合・人材会社・行政書士事務所)2026年6月時点。詳しくは特定技能の費用 リアル解説

よくある質問

各項目をタップで開閉できます。回答はすべて2026年6月時点の一次情報に基づいて整理しています。

Q. 旭川・帯広・函館のような地方でも外国人材は採用できますか?
はい、可能です。むしろ人口減少と若年層の流出が激しい地方ほど、外国人材は現実的な選択肢です。北海道の外国人労働者は2023年時点で約3万5,439人と過去最高を更新しており、十勝や上川(旭川圏)は受け入れ実績が道内トップクラスです。地域の基幹産業(介護・農業・水産加工・宿泊など)はいずれも在留資格制度と相性が良い分野です。
Q. 帯広・十勝の農業で外国人材を「派遣」で受け入れることはできますか?
特定技能では、16分野のうち「農業」と「漁業」の2分野に限り派遣形態での受け入れが認められています。繁忙期・閑散期の差が大きい農業では、複数の農家・法人で人材をシェアできる派遣の仕組みが制度上認められており、単独では通年雇用が難しい中小経営体でも受け入れやすくなっています。他の14分野は直接雇用が原則です(出典:出入国在留管理庁)。
Q. 冬の寒さ・雪に外国人材は対応できますか?
事前準備とサポートがあれば十分に対応できます。旭川・帯広は厳冬期に氷点下20℃前後まで下がる日もあり、初めて雪を見る人材も多いため、入国前の冬季ガイダンス、防寒装備の手配、暖房・除雪の使い方指導が重要です。特定技能であれば、こうした生活支援は登録支援機関の支援10項目でカバーすべき内容です。地方で実際に動ける支援機関を選ぶことが定着のカギになります。
Q. 函館の宿泊・観光業でも外国人材は採れますか?
採れます。宿泊は特定技能の対象分野で、フロント・客室・レストランなどの業務に従事できます。宿泊分野は全国ベースで有効求人倍率が突出して高く(全職業平均約1.38倍に対し約6.15倍・2024年時点)、函館でも人手不足が深刻です。外国人材の語学力はインバウンド観光客への対応という点で大きな強みになります。水産加工は「飲食料品製造業」に含まれ、こちらも受け入れ実績の多い分野です。
Q. 採用を決めてから入社まで、どれくらいかかりますか?
海外からの採用の場合、面接から在留資格の審査、入国、生活立ち上げまで最低でも半年程度を見込むのが安全です。地方は住居(社宅・寮)の確保にも時間がかかります。「春から働いてほしい」なら前年の夏〜秋には動き始めるのが現実的です。繁忙期に間に合わせたい農業・水産加工は特に前倒しで計画してください。
Q. 育成就労が始まると、地方の採用はどう変わりますか?
育成就労制度は2027年4月1日に施行予定で、技能実習に代わる「育成型」の制度です。原則3年で人材を育成し、特定技能へ繋ぐ設計になっています。日本語要件は就労開始までにA1相当以上(試験合格または認定機関の就労課程100時間以上)で、家族帯同は不可です。農業・介護・飲食料品製造業など地方の基幹産業の多くが対象分野に含まれます。地方では「特定技能で即戦力を確保しつつ、育成就労で未経験から育てる」二段構えが現実的です(出典:厚生労働省・出入国在留管理庁)。
Q. 支援機関は全国対応の格安なところに任せても大丈夫ですか?
地方では注意が必要です。北海道は面積が広く、札幌から道北・道南は数百kmあります。北海道に拠点や提携先がない機関では、定期面談やトラブル時に担当者が現地へ来られず、冬季の生活支援も回らないことがあります。支援の質はそのまま外国人材の定着率=採用の成否に直結します。北海道で実際に動ける体制、自社業種の実績、母国語の緊急対応、担当者1人あたりの担当数を確認して選んでください。

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公式情報源リスト(ブックマーク推奨)

情報源 内容
出入国在留管理庁特定技能・育成就労・在留手続・手数料・登録支援機関
北海道労働局 事例・統計情報有効求人倍率・外国人雇用状況の届出状況
北海道 農業分野における外国人材の受入れ地域別(十勝・上川等)の受け入れ人数・構成比
厚労省 育成就労制度の概要育成就労の要件・日本語水準・施行時期
帯広市 農業(データ編)十勝・帯広の農業データ
函館地域企業立地ガイド(雇用)函館・道南圏の雇用環境

※本記事の数値・制度は2026年6月時点の公的情報に基づきます。制度は政省令等で随時更新されるため、実際の受け入れ判断の際は必ず各公式情報源で最新をご確認ください。

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西澤 志門

この記事を書いた人

西澤 志門

株式会社ジンザイネシア取締役。特定技能・育成就労の制度実務と、インドネシア人材の採用・教育・定着支援を専門とする。 登録支援機関として介護・外食・宿泊分野を中心に50社以上を支援。 一般社団法人Nocoders Japan協会理事として、AI・DXによる業務改革も推進。 本コラムでは、受入企業が「本当に知りたい」制度の実務と現場のリアルを発信します。


吉田 卓司

この記事を監修した人

吉田 卓司

株式会社ジンザイネシア代表取締役。 2000年にオイシックス・ラ・大地(東証プライム市場・3182)を共同創業し、2007年に五反田電子商事(現GDX)を創業。2012年にシンガポールへ移住し、2015年にはインドネシアでBeautynesiaを創業のうえ現地財閥法人へ売却。 10年以上のインドネシア在住経験と、日本インドネシア国交55周年の大相撲巡業主催(2013年・1万人以上集客)など現地での実績を基盤に、2023年に株式会社ジンザイネシアを創業。 本コラムでは、特定技能・育成就労に関する制度実務とインドネシア人材の採用・教育・定着支援の知見を、登録支援機関の立場から監修します。

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