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特定技能の紹介費用は本当はいくら?相場を業種別に公開
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特定技能の紹介費用は本当はいくら?相場を業種別に公開

結論|特定技能採用の年間総コストは1人あたり 80〜120万円が相場

「営業から提示された見積りが妥当か分からない」「業者によって違う、で終わらせず本当の数字が知りたい」——本記事は、そんな経営者・決裁者のための費用相場の完全公開記事です。

▼ この記事の結論

特定技能外国人1名あたりの年間総コストは 業種により 75〜120万円
初期費用50〜80万円・月額25,000〜40,000円が業界相場です。

📊 1名あたり年間総コスト相場(業種平均)

80120万円/年

出典:出入国在留管理庁登録支援機関調査/JITCO実態調査/業界各社公開料金(2026年5月時点)

📖 関連記事:制度全体は 特定技能採用の完全ガイド/業者選定は 登録支援機関の選び方|10項目チェックリスト をご覧ください。

🔍 業種別 年間総コスト早見表(クリックで詳細へ)

業種 紹介料 月額 年間総額
👴 介護240,000円35,000〜40,000円95〜120万円
🍱 外食180,000円30,000〜35,000円80〜100万円
🏨 宿泊180,000円30,000〜38,000円85〜110万円
🏭 食品製造180,000円28,000〜35,000円80〜100万円
🐟 漁業180,000円28,000〜35,000円80〜105万円
🌾 農業180,000円25,000〜32,000円75〜90万円

特定技能の費用が「業者により違う」と言われる本当の理由

多くの解説記事は「費用は業者によって異なります」で終わってしまいます。しかし実際は、費用構造を分解すれば業界相場は明確に把握できます

変動するのは月額の20%、固定が80%

登録支援機関の月額委託費は 15,000〜30,000円帯に全体の71.8% が集中しており、業界平均は 28,386円/人・月(出入国在留管理庁登録支援機関調査)。つまり、見積りの大半は業界標準に収まる固定費であり、変動するのはオプションや付加価値の部分です。

📊 月額委託費の構造

固定費 80%(業界相場)
変動費 20%

※ 出入国在留管理庁「登録支援機関に対する実態調査」より

見積りが不透明な業者の3パターン

パターン①

基本料金を安く見せ、オプション課金で総額が膨らむ

月額1.5万円と謳っていても、通訳・行政書類・緊急対応がすべて別料金。年間で見ると業界平均より高くなる。

パターン②

海外送り出し機関費用を「上乗せ手数料」で水増し

送り出し機関費用は本来「給与1ヶ月分」程度が相場。これが不透明だと数十万円の差が出る。

パターン③

義務的支援10項目の「単発」と「継続」の境目を曖昧化

本来は単発で完了する初期支援を毎月の月額に含めて高額に見せる、または逆に継続支援を初期費用に押し込んで月額だけ安く見せるパターンがある。

費用構造を「単発」と「継続」で完全分解

特定技能の費用は4つの時間軸で分けて捉えると本質が見えます。

⏱ 費用発生タイムライン

① 入国前〜入国時:単発費用 50〜80万円/人 ▶️ 採用1回のみ発生
② 入国後:月額継続費用 25,000〜40,000円/月 ▶️ 在籍中ずっと発生
③ 年次(更新時) 約 50,000円/回 ▶️ 在留資格更新時のみ
④ イベント発生時 離職時・解約時の違約金等

① 単発費用(採用1回あたり 50〜80万円)

入国前〜入国直後にのみ発生する一時費用。翌年以降は不要です。義務的支援10項目のうち、入国前後にのみ実施する項目(事前ガイダンス・送迎・住居確保・初回オリエン等)はここに含まれます。

項目 介護 介護以外 義務的支援
紹介料240,000円180,000円
ビザ申請サポート(新規)100,000円
事前ガイダンス15,000円/回✅ 義務 ①
入国時送迎・アテンド20,000円〜✅ 義務 ②
住居確保支援10〜20万円✅ 義務 ③
生活オリエンテーション(初回)15,000円/回✅ 義務 ④(単発分)
銀行口座開設アテンド30,000円〜✅ 義務 ⑤一部
健康診断・渡航費60,000円〜
単発費用 小計約 65〜80万円約 50〜70万円

② 月額継続費用(1名あたり 25,000〜40,000円)

毎月発生し続ける費用。義務的支援のうち、継続実施が必要な項目のみが月額に含まれるべきです。

項目 月額目安 義務的支援
月額管理費(基本)25,000円〜
日本語学習機会の提供含む or +3,000〜10,000円✅ 義務 ⑥
24時間相談・苦情対応含む✅ 義務 ⑦
日本人との交流促進含む✅ 義務 ⑧
生活オリエンテーション(継続)含む(推奨)✅ 義務 ④(継続分)
定期面談(3ヶ月に1回)含む✅ 義務 ⑩前段
四半期行政通報含む✅ 義務 ⑩後段

💡 重要:生活オリエンテーション(義務④)は入国直後の1回だけ実施すれば法的には完了ですが、品質の高い登録支援機関は公共交通/ゴミ出し/防災/医療といった生活情報を継続的にシェアします。季節行事・台風対応・年末調整など、1年を通じて繰り返し発生する情報こそが定着率を左右する差別化要素です。

③ 年次費用(更新時のみ発生)

在留資格更新は1年に1回のため、ビザ更新サポート費 50,000円/回 が発生します。特定技能1号は最大5年(5回更新)。

④ イベント発生時費用

  • 違約金(解約時):残期間料金の30〜50%
  • 転職支援(離職時):別途見積(義務 ⑨)
  • 帰国時送迎:50,000〜100,000円

【業種別】1人あたり年間総コスト相場(6業種完全公開)

本記事の核心セクションです。あなたの業種の費用構造を以下からピンポイントでご確認ください。

📊 業種別 年間総コスト比較(中央値ベース)

👴 介護107万円
🏨 宿泊97万円
🐟 漁業92万円
🍱 外食90万円
🏭 食品製造90万円
🌾 農業82万円

👴 介護|年間 95〜120万円

紹介料

24万円

月額

3.5〜4万円

年間総額

95〜120万円

なぜ介護が最も高いのか

  • 人材難の深刻度が最大:厚労省「2040年に介護人材69万人不足」推計
  • 日本語能力要件が高い(N4必須・現場実務はN3以上が望ましい)
  • 介護福祉士試験対策の追加教育コストが採用前から発生
  • 夜勤・医療連携など業務の専門性

💡 介護福祉士合格 → 在留資格無期限化により、3〜5年スパンでは投資回収率が最も高い分野でもあります。

📖 介護分野の全体像(4制度比較・採用フロー・キャリアパス・ムスリム対応)は 介護施設がインドネシア人材を採用する完全ガイド で完全解説しています。

🍱 外食|年間 80〜100万円

紹介料

18万円

月額

3〜3.5万円

年間総額

80〜100万円

業種特性

  • 業界平均ラインに近い標準的なコスト構造
  • シフトの柔軟性が必要 → 通訳対応の利用頻度はやや高め
  • 接客日本語のレベル(オーダー・クレーム対応)が定着のカギ

📖 外食分野の全体像(制度比較・採用フロー・ハラル対応・多店舗スケールメリット)は 外食業×インドネシア人材 採用完全ガイド で完全解説しています。

🏨 宿泊|年間 85〜110万円

紹介料

18万円

月額

3〜3.8万円

年間総額

85〜110万円

業種特性

  • 季節変動が大きく、繁忙期の通訳・行政対応ニーズが高い
  • 観光地立地で住居確保コストが上振れしやすい
  • 多言語接客(英・中・韓)スキルがあると採用優位性UP

📖 宿泊分野の失敗事例10選と回避策・インバウンド戦略は 宿泊業×インドネシア人材活用ガイド で完全解説しています。

🏭 食品製造|年間 80〜100万円

紹介料

18万円

月額

2.8〜3.5万円

年間総額

80〜100万円

業種特性

  • 業務がシンプル&スケール可能 → 月額は業界下位水準
  • 大量採用が可能でスケール効果がある
  • HACCP・食品衛生の用語日本語教育が定着のカギ

🐟 漁業|年間 80〜105万円

紹介料

18万円

月額

2.8〜3.5万円

年間総額

80〜105万円

業種特性

  • 船舶業務・季節変動に対応した支援設計が必要
  • 地方立地での住居確保が必須(送迎・医療アクセスのサポート要)
  • 地域の漁業協同組合との連携経験がある業者を優先

🌾 農業|年間 75〜90万円

紹介料

18万円

月額

2.5〜3.2万円

年間総額

75〜90万円

業種特性

  • 6業種で最も低コスト
  • 地方圏が多く住居整備費が比較的安価
  • 季節雇用にも対応する派遣型運用ができる業者を選定

「日本人パート vs 特定技能外国人」コスト・パフォーマンス比較

経営判断では「外国人採用は本当に得なのか」という比較が必須です。日本人パート(時給1,200円・週30時間)と特定技能外国人(介護中央値)を5年累積で比較します。

比較項目 日本人パート 特定技能外国人
年間給与(正味)約 187万円
時給1,200円×週30h×52週
約 220万円
介護分野中央値
採用コスト(初期)30〜50万円
求人広告・エージェント
65〜80万円
紹介料+ビザ+諸費用
支援費(月額)なし25,000〜40,000円
1年以内離職率約 45%約 26%(業界平均)
5.6%(AI×支援活用時)
在籍期間平均 1.8年最大5年(特定技能2号で無期限化可)
5年累積コスト約 1,180万円
(再採用2回含む)
約 1,210万円
+3〜5年の安定戦力化

💡 経営判断のポイント
単年コストではほぼ同等ですが、離職率を加味した実質コストでは特定技能の方が低くなります。さらに AI×支援を活用した離職率5.6%の業者を選べば、5年累積で約 25〜30% のコスト削減が可能です。

見積りで注意すべき要注意ポイント5選

営業から出された見積りに以下の特徴があれば要注意です。

🚩 要注意 ①

「業界最安値」と謳う業者

基本料金で釣り、オプションで総額を膨らませる典型パターン。

🚩 要注意 ②

海外送り出し機関費用を詳細開示しない

送り出し機関費用は「給与1ヶ月分」が相場。不透明な業者は数十万の差が出る可能性。

🚩 要注意 ③

月額に通訳・行政対応が含まれない

義務的支援10項目に必須の業務をオプション課金化する業者。年間で大幅な追加費用が発生。

🚩 要注意 ④

長期契約縛り+高額違約金がセット

最低契約期間3年以上、違約金100%は不当条項の可能性。業界標準は最低1年・違約金30〜50%。

🚩 要注意 ⑤

人力依存・AI/IT 活用がない業者

担当者の退職で品質崩壊リスク大。長期スパンでは「安かろう悪かろう」になりがち。

コスト最適化|AI×支援で約 25〜30% 効率化(ジンザイネシア実例)

同じ品質を保ちながらコストを下げる方法は 「仕組み化」 です。ジンザイネシアでは AI×教育の支援体制で、業界平均よりも大幅にコスト効率化されています。

📊 業界平均 vs ジンザイネシア(介護分野・年間総コスト)

業界平均107万円/人・年
ジンザイネシア活用時75〜85万円/人・年

▶ 約 25〜30% のコスト効率化

なぜ AI×支援で安くなるのか

① 1担当者で100名超を支援

業界一般は1担当者あたり30〜50名。AI×支援なら3倍以上の効率で固定費を削減。

② 離職率5.6% → 再採用コストゼロ

業界平均26%に対し離職率は約 1/5。1人離職するごとに50〜80万円の再採用コストが浮く。

③ 介護福祉士・特定技能2号でROI最大化

3〜5年スパンの長期支援により、初期投資を確実に回収できる構造。

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まとめ|次のステップは「業者選定の10項目チェック」

本記事で業種別の費用相場が把握できました。経営者の意思決定フローは以下の3ステップです。

1

本記事で費用相場を把握

業種別の年間総コスト相場と単発/継続の構造を理解

2

業者選定の10項目チェック → 登録支援機関の選び方

3社に絞り、契約前に書面で10項目確認 → 妥当な業者を確定

3

制度全体の理解 → 特定技能採用の完全ガイド

必要に応じて制度・手続き・支援内容を網羅的に把握

▼ 経営判断の黄金ルール

費用は単発と継続で分解、業種ごとに相場を当てる

この観点を持てば、業者の見積りに惑わされず正確な経営判断ができます。

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西澤 志門

この記事を書いた人

西澤 志門

株式会社ジンザイネシア取締役。特定技能・育成就労の制度実務と、インドネシア人材の採用・教育・定着支援を専門とする。 登録支援機関として介護・外食・宿泊分野を中心に50社以上を支援。 一般社団法人Nocoders Japan協会理事として、AI・DXによる業務改革も推進。 本コラムでは、受入企業が「本当に知りたい」制度の実務と現場のリアルを発信します。


吉田 卓司

この記事を監修した人

吉田 卓司

株式会社ジンザイネシア代表取締役。 2000年にオイシックス・ラ・大地(東証プライム市場・3182)を共同創業し、2007年に五反田電子商事(現GDX)を創業。2012年にシンガポールへ移住し、2015年にはインドネシアでBeautynesiaを創業のうえ現地財閥法人へ売却。 10年以上のインドネシア在住経験と、日本インドネシア国交55周年の大相撲巡業主催(2013年・1万人以上集客)など現地での実績を基盤に、2023年に株式会社ジンザイネシアを創業。 本コラムでは、特定技能・育成就労に関する制度実務とインドネシア人材の採用・教育・定着支援の知見を、登録支援機関の立場から監修します。

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