
特定技能評価試験「介護」の難易度とインドネシア合格状況
結論|介護で必要な3試験と合格状況
特定技能介護で入国するには 3つの試験合格が必要です。「インドネシア人候補者は合格できるのか?」「対策にどれだけ投資すべきか?」を経営者目線で完全解説します。
▼ 必要な3試験と合格率(業界平均)
- 特定技能評価試験「介護」:合格率 約 60〜70%
- 介護日本語評価試験:合格率 約 70〜80%
- 日本語能力試験 N4(JLPT):合格率 約 50〜60%
📖 関連記事:日本語レベルの詳細は インドネシア介護人材の日本語レベル|N4・N3で何ができる?/介護分野の全体像は 介護施設がインドネシア人材を採用する完全ガイド をご覧ください。
特定技能評価試験「介護」の試験内容
| 実施機関 | プロメトリック株式会社(日本国内・海外実施) |
| 試験形式 | CBT(パソコン入力式)/全60問・60分 |
| 試験範囲 | 介護の基本/こころとからだのしくみ/コミュニケーション技術/生活支援技術 |
| 合格基準 | 総得点の 60%以上 |
| 受験料 | 約 1,000円(インドネシア国内) |
| 出題言語 | 日本語(インドネシア語ルビ付き) |
介護現場で必要な基本知識を問う試験で、日本人介護福祉士の養成課程に準じた内容。体系的な学習を3〜4ヶ月実施すれば合格水準に到達するのが業界の標準です。
介護日本語評価試験の試験内容
| 試験形式 | CBT/全 45問・30分 |
| 試験範囲 | 介護現場の日本語(業務上のコミュニケーション・専門用語) |
| 合格基準 | 総得点の 60%以上 |
| 特徴 | 「褥瘡」「嚥下」「移乗」など介護専門用語の理解が必須 |
日本語能力試験 N4(JLPT)の試験内容
| 試験形式 | 紙ベース/120分/文字・語彙/文法・読解/聴解 |
| 到達レベル | 基本的な日常会話ができる・ゆっくり話せば現場業務に対応可能 |
| 学習時間目安 | 約 300時間(ゼロから 6ヶ月) |
| 代替試験 | 国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)でも代替可能 |
インドネシア人候補者の合格率と傾向
業界実績から見るインドネシア人候補者の特徴を整理します。
| 試験 | インドネシア人 業界平均 | 対策あり |
|---|---|---|
| 特定技能評価試験「介護」 | 60〜70% | 85%以上 |
| 介護日本語評価試験 | 70〜80% | 90%以上 |
| JLPT N4 | 50〜60% | 80%以上 |
インドネシア人候補者はローマ字表記言語のため日本語習得スピードが速いのが特徴。体系的な対策プログラムを組めば、合格率は業界平均から大幅に上がります。
試験対策プログラムの設計(入国前・入国後)
入国前の対策(3〜4ヶ月)
① 日本語基礎(N4 取得)
ローマ字→ひらがな・カタカナ→漢字の順で習得。週20時間×16週間で N4 到達。
② 介護専門用語 1,000語
「褥瘡」「嚥下」「拘縮」「移乗」など。動画教材+反復演習で記憶定着。
③ 介護技能の基礎学習
日本の介護理念・基本介護技術・記録の書き方。模擬試験で実践演習。
④ 模擬試験(月1回×3回以上)
本番形式(CBT)の模擬試験で慣れと弱点把握。AI 採点で個別フィードバック。
入国後の継続学習
合格後も日本語 N3 → N2 → 介護福祉士試験へ向けた継続学習を支援。月1回の社内勉強会+オンライン教材で長期戦力化します。
介護福祉士国家試験(3年後の到達目標)
特定技能介護で入国後、3年の実務経験を経て介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。合格すれば在留資格「介護」へ移行し、永久雇用化が実現します。
| 受験資格 | 実務経験3年以上+実務者研修修了 |
| 試験内容 | 筆記試験(125問)+実技試験(免除制度あり) |
| 合格率 | 日本全体 約 70〜80%/インドネシア人候補者 約 60%(業界トップクラス) |
| 合格後の在留資格 | 「介護」へ移行可能・在留期間無期限・家族帯同可 |
教育投資コストと回収試算
| 投資項目 | コスト | 期待効果 |
|---|---|---|
| 入国前 試験対策プログラム | 紹介料に含む | 入国前 3試験合格 |
| 入国後 日本語 N3 → N2 教育 | 月 3,000〜10,000円 | 業務範囲拡大(夜勤・記録) |
| 介護福祉士 受験対策(2〜3年目) | 10〜20万円 | 永久雇用化+再採用コスト50〜80万円を防ぐ |
💎 投資判断:合計年間 10〜30万円程度の教育投資で離職率5.6%・介護福祉士合格による永久雇用化が見込めれば、3〜5年スパンで再採用コスト50〜80万円を防ぐ「保険」として極めて合理的です。
よくある失敗と回避策
| 失敗パターン | 回避策 |
|---|---|
| ① 模擬試験なしで本番受験 → 不合格 | 入国前に最低3回の模擬試験を実施。弱点を可視化して個別補強。 |
| ② 日本語学習時間が不足 | N4 到達には300時間必要。日中の集中学習+夜の自習を組み合わせる。 |
| ③ 介護専門用語の暗記漏れ | 1,000語のリスト化+カードアプリで反復演習。週1回の確認テスト。 |
| ④ 介護福祉士受験対策の先延ばし | 入社1年目から計画的に対策開始。月1回の模擬試験で進捗管理。 |
| ⑤ 対策プログラムなしの業者選定 | 登録支援機関選定時に「試験対策プログラムの有無」を必ず書面確認。 |
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特定技能介護の3試験は 体系的な対策プログラムで合格率を業界平均から大幅に上げられます。さらに介護福祉士国家試験まで見据えた長期計画で 永久雇用化を実現できます。
STEP 1:3試験の難易度・合格状況を理解(本記事)
STEP 2:日本語レベルの実務範囲 → N4・N3で何ができる?
STEP 3:費用・期間・流れ → 特定技能介護の費用・期間・流れ
STEP 4:介護分野の全体像 → 介護施設向け完全ガイド
▼ 教育投資の鉄則
「入国前の対策+3年の介護福祉士計画=永久雇用化」
これで人手不足は構造的に解決できます。

この記事を書いた人
西澤 志門株式会社ジンザイネシア取締役。特定技能・育成就労の制度実務と、インドネシア人材の採用・教育・定着支援を専門とする。 登録支援機関として介護・外食・宿泊分野を中心に50社以上を支援。 一般社団法人Nocoders Japan協会理事として、AI・DXによる業務改革も推進。 本コラムでは、受入企業が「本当に知りたい」制度の実務と現場のリアルを発信します。

この記事を監修した人
吉田 卓司株式会社ジンザイネシア代表取締役。 2000年にオイシックス・ラ・大地(東証プライム市場・3182)を共同創業し、2007年に五反田電子商事(現GDX)を創業。2012年にシンガポールへ移住し、2015年にはインドネシアでBeautynesiaを創業のうえ現地財閥法人へ売却。 10年以上のインドネシア在住経験と、日本インドネシア国交55周年の大相撲巡業主催(2013年・1万人以上集客)など現地での実績を基盤に、2023年に株式会社ジンザイネシアを創業。 本コラムでは、特定技能・育成就労に関する制度実務とインドネシア人材の採用・教育・定着支援の知見を、登録支援機関の立場から監修します。
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